更新日: 2022.09.22 12:21
アルファタウリF1にデ・フリース、アルピーヌにガスリーで決着か。残りの空席ふたつに噂される4人の候補
デ・フリースがアルファタウリに加入することが確定した場合、実質的に2023年の空きシートを持つのは、ハースとウイリアムズのみになる。角田裕毅はアルファタウリに、周冠宇はアルファロメオに残留する可能性が高いためだ。
ハースのチームオーナー、ジーン・ハースは、ミック・シューマッハーの後任としてベテランドライバーの起用を望み、チーム代表ギュンター・シュタイナーに対し、ニコ・ヒュルケンベルグと交渉するよう指示した。ヒュルケンベルグは2019年末でF1レギュラーシートを失ったが、新型コロナのパンデミック下の2020年、陽性と診断されたペレスとランス・ストロール(当時のレーシングポイント)、2022年にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の代役を務め、堅実なパフォーマンスを見せた。
フェラーリのリザーブドライバー、アントニオ・ジョビナッツィもハースの候補ではあり、今季同チームからFP2に2回出場することが決まっている。しかしジョビナッツィにとっては、ウイリアムズ入りの方が可能性が高そうに思われる。ただ、ウイリアムズのニコラス・ラティフィの後任の席をめぐる争いは激しく、シューマッハーとローガン・サージェントも候補リストに名前を連ねている。
シューマッハーは将来フェラーリのレギュラードライバーに起用される可能性はなく、そのためフェラーリ・ドライバー・アカデミーとの契約を終える見込みだ。アストンマーティンとアルピーヌのシート争いに敗れたため、彼にとってF1に残る最後のチャンスがウイリアムズ行きだといえるだろう。スポンサーを持ち、ドライバーとしてのポテンシャルにも期待できるシューマッハーは、ウイリアムズにとって魅力的な選択肢といえる
だが、ウイリアムズには、育成プログラムメンバーで現在FIA F2に参戦するサージェントという強力な候補もある。彼はアメリカ出身であり、F1にとってもチームにとってもアメリカは重要なマーケットであるため、サージェントを来年F1デビューさせることを選ぶかもしれない。サージェントはF2で現在ランキング3位であり、5位に入り、予定どおりF1のFP1に参加すれば、スーパーライセンス取得に必要なライセンスポイントを獲得することができる。彼がアメリカから大規模なスポンサーをもたらす可能性があることも、チームにとってはメリットになるだろう。