■ダニエル・リカルド(マクラーレンF1チーム)
決勝=7位

ローラーコースターみたいなレースだったけど、最終的には満足できた。誰だって接触をしたくはないし、ペナルティを受けたくはないわけで、その意味でクリーンなレースだったら良かったのにとは思うよ。だから、その点でほんの少しの曇りはあるものの、それを除けばいい一日だった。終わってみれば、ペナルティを受けても順位は変わらなかったしね。
あのペナルティは少し厳しすぎたんじゃないかな。リプレイは見たし、責任の大部分が自分にあることは認める。でも、僕はコントロールを失いかけて、ロックアップしながら飛び込んだわけではなく、ただあの場所にいただけだ。彼(角田裕毅)が少しだけエイペックスを外してくれれば、ふたりとも無事にあのコーナーを通過できただろう。だから、ペナルティは受け入れるけど、自分を責めるべき出来事だったとまでは思わない。
トム(・ストラード、リカルドのレースエンジニア)から無線で10秒ペナルティを知らされた時には、結構落ち込んだよ。今日はペースが良くて、チャンスもあると思っていたからね。それでも、ソフトではかなり速いという手応えがあったから、余計なことは考えずにプッシュすることにしたんだ。ランド(・ノリス)が譲ってくれたおかげで、アタックを続けることができたし、前方にアルピーヌ勢が見えてきた時には「よし、ここからがゲームの始まりだ」と思った。ジョージ(・ラッセル)の前にとどまることができて、ブルーフラッグで何秒かを失いさえしなければ、彼らに勝てる可能性が十分にあるのは分かっていた。ラッセルが迫ってきたあの2、3周は、どうなることかとハラハラしたよ。でも、彼が最速ラップを狙おうとしてピットに入ったので、こちらは少し余裕を持つことができた。
全体としては大満足だ。チームのみんな、特に今季最速の1.98秒のストップをやってのけたピットクルーに心から感謝したい!