4チームがドライバーラインアップを継続する一方、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)と3名のルーキーが参戦する。
なかでもデ・フリースはFIA F2王者、フォーミュラE王者という肩書きに加え、2022年第16戦イタリアGPにアレクサンダー・アルボンの代役としてウイリアムズからF1デビューを果たすと、予選ではQ2進出。さらに、決勝では9位に入り、ファンだけではなく、F1関係者も注目する存在となった。2023年は念願が叶い、角田裕毅のチームメイトとしてアルファタウリのシートを掴んだこともあり、その走りには注目が集まる。
また、ミック・シューマッハーに代わりハースにはニコ・ヒュルケンベルグが加入。ヒュルケンベルグにとっては2019年以来のレギュラーシート獲得となる。そして、GP2、スーパーフォーミュラと、F1参戦以前からレッドブルとともにキャリアを重ねてきたピエール・ガスリーがアルファタウリからアルピーヌへ移籍。今期の最年長ドライバーとなるフェルナンド・アロンソはアルピーヌからアストンマーティンへ移籍。彼らが新天地でどのような走りを見せてくれるのかも、開幕戦から楽しみにしたいポイントだ。
そして、やはりF1参戦3年目を迎える角田の走りにも注目だ。デビューイヤーとなった2021年に記録した自己最高位の4位を越える成績を残せるかという点にも注目したい。ホンダ・レーシング(HRC)のサポートのもと、レッドブル・パワートレインズが供給するPUの実力は、2022年にダブルタイトルを手にしたマックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングが証明している。あとはアルファタウリのシャシー、そして角田がポテンシャルを存分に発揮できるかが鍵となるだろう。
2023年シーズンのタイトル争いの焦点は、3連覇に挑むフェルスタッペンとレッドブルという高い壁に対し、チーム代表交代と改革を進めるフェラーリ、そしてメルセデスといった有力チームがいかに挑むかとなるだろう。フェルスタッペン&レッドブルの“黄金期”は続くのか。それとも下克上が見られるのか。各マシンのポテンシャルを見極めるためにも、第1戦バーレーンGPではフリー走行1回目から注視しておきたい。



■2023年F1世界選手権 ドライバーラインアップ
No. | Driver | Team |
---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | オラクル・レッドブル・レーシング |
11 | セルジオ・ペレス | オラクル・レッドブル・レーシング |
16 | シャルル・ルクレール | スクーデリア・フェラーリ |
55 | カルロス・サインツ | スクーデリア・フェラーリ |
63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム |
44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム |
31 | エステバン・オコン | BWTアルピーヌF1チーム |
10 | ピエール・ガスリー | BWTアルピーヌF1チーム |
4 | ランド・ノリス | マクラーレンF1チーム |
81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレンF1チーム |
77 | バルテリ・ボッタス | アルファロメオF1チーム・ステーク |
24 | 周冠宇 | アルファロメオF1チーム・ステーク |
18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム |
14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム |
20 | ケビン・マグヌッセン | マネーグラム・ハースF1チーム |
27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | マネーグラム・ハースF1チーム |
22 | 角田裕毅 | スクーデリア・アルファタウリ |
21 | ニック・デ・フリース | スクーデリア・アルファタウリ |
23 | アレクサンダー・アルボン | ウイリアムズ・レーシング |
2 | ローガン・サージェント | ウイリアムズ・レーシング |