レッドブルの空力部門責任者のダン・ファロウズはこう説明する。「ドラッグの観点で言えば、マシンのダウンフォースが増すほどに、良くも悪くも周りのマシンからの影響を受けやすくなる」
「つまり、ストレートでスリップストリームを利用すべく、前を行くマシンと接近できるので、その意味ではオーバーテイクも容易になるといえるだろう」

また、ピレリが新たなレギュレーション導入をきっかけに、より耐久性の高いタイヤを導入することで、ドライバーにとってはさらに攻撃的な走りが可能となり、レース展開の面白さが増すことにもつながると考えられる。
チーフエンジニアのポール・モナハンは「タイヤ自体が、これまでのものよりも耐久性の高いものだとしたら、レースも変わっていくはずだ。必ずしも悪い方にではなくね」と語る。
「今年はもっと多くのオーバーテイクを見られることになるだろう」