ルノー・スポールF1のエンジン・テクニカルディレクター、レミ・タファンは、今季のR.S.17はシャシーとパワーユニットをひとつのチーム内で作った最初のマシンであり、パワーユニットにおける目標はシャシーにうまく融合させることであったと述べている。
最も重視したのは「重量と融合」であるとして、パッケージ全体の重量を抑え、全体のパフォーマンス向上を目指したという。「パズルのようだった」R.S.16とは異なり、今季型はエンジンとシャシーが完全にフィットし、一体感が圧倒的に増したとタフィンは考えている。
一方で、コンセプトを一新し、パフォーマンス向上を図ったため、パーツへの負担が増え、信頼性の問題が課題であるともタフィンは述べた。
「昨年はベストなパワーユニットとのギャップを半分に縮め、最も信頼性の高いパワーユニットとすることを目指し、それを実現できたと思う。2017年には残りのギャップを縮めたい。パフォーマンスを向上させようとすればするほど、信頼性の限界に近づいてしまう。そのバランスをうまく調整しなければならない。最初のエンジンの信頼性を確立する必要がある」とタファンは語った。