チームの規模は“持続不可能”
ルノーは2020年までにF1タイトルを獲得するという長期的な目標を掲げており、今季のターゲットをコンストラクターズ選手権5位とした。しかし、エンジン部門が位置するビリーとシャシー部門のエンストンへの積極的な投資計画をもってしても、現在の人員数は持続不可能であり、将来的には人員削減の新規則が必要になるかもしれないと、アビテブールは懸念する。
「ビリーとエンストンには1050人(のスタッフ)がいる。ビリーにはもう少し安定感がほしいので、今後のキャッチアップに必要な特殊な専門知識を得るために、人員募集の予定がある。エンストンに関して言えば、ロータスから購入したときは確か475人だったが、現在は580人になっている。今季の終わりまでに640人まで増員する予定で、最終的には650人程度にしたい」
「レッドブルとメルセデスを基準として比較すると、彼らの人員数は750人から800人だ。そこまでの規模は目指していない。650人になれば彼らと互角に戦えると思いたいが、現状ではまるで歯が立たない。正直に言って、2台のレースカーのためにこれほどの人数を抱えていく状況が、持続可能だとは思えないんだ。これを削減していくには、レギュレーションの観点から取り組んでいく必要があるだろうね」