更新日: 2016.04.13 13:17
スパイからの手紙/話題のパナマ文書とF1業界のつながり
事件はサーキットの外でも起きている。もちろんサーキットの中で起きているのは言うまでもない。シーズン開幕後も水面下でうごめいているチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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MERCEDES:「パナマ文書」の噂
叩けば埃が出てくるのは
一人二人ではないでしょう?
世間を騒がせている「パナマ文書」に、メルセデスとニコ・ロズベルグの契約問題が記載されていると一般メディアが取り上げた。パナマ文書とは、ケイマン諸島、パナマ、マルタ、ルクセンブルグ、リヒテンシュタインなどの「タックス・ヘイブン」と呼ばれるオフショア(国外で得た所得は無税あるいは税率がきわめて低い)を利用して、自国での課税を回避した大勢の著名人や大企業の情報をリークした膨大な文書のこと。これにロズベルグと関係のある会社が含まれていたのだ。
ロズベルグの弁護士によれば、本人に違法な行為は一切なく、言及された会社に直接的に関わっているわけでもないという。とはいえ、私が想像するに、パナマ文書に名前が載っているすべての企業を入念に調べれば、少なからぬ数のドライバー、マネージャー、F1チームが、そうした会社と何らかの関わりを持っていることがわかるだろう。この業界では何十年も前から、儲けの大きい契約を結ぶときには、多額の課税を避けるためにオフショア国にある会社を利用するのが「常識」となっているからだ。
私が聞いたところでは、ビジェイ・マリヤが所有する会社も文書に載っているらしい。だが、この手の話で彼の名前があがっても、いまさら誰も驚きはしない。
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