更新日: 2017.03.01 18:41
ルノーF1、組織再編でイルモアとの関係を終了するもシーズン中のPU性能向上に自信
新規定がパワーユニットへ及ぼす影響は限定的
2017年の新規定では、ワイドタイヤとダウンフォースの向上によってドラッグが増すため、パワーユニットへの要求が強まるとされている。しかしタフィンは、新たなレギュレーションがパワーユニットにもたらす影響は小さいだろうと考えている。なぜなら、すでにマニュファクチャラーはサーキットごとの異なるコース特性を踏まえて、パラメーターを調整済みだからだ。
「たとえば我々のパワーユニットでフルスロットルにした場合、出力は昨年と比べて10%上がっている」とタフィン。
「ブレーキング中に(エネルギー)回生にかかる時間も短くなるが、スロットルを部分的に開放している時間も短くなる。しかし、それらはすべて計算済みだ。大した問題にはならない」
「再検討すべきこともあるが、調整すればいいことだ。新しい仕組みを発明するような話ではない。昨シーズンからパーツの95%を入れ替えたが、それは我々がそうすると決めたからであって、レギュレーションによるものではない」
アビテブールによれば、新パワーユニットとERSの構成によって、シーズン開幕前の時点で1周あたり0.3秒、シーズン中の開発作業を通じてさらに同程度のタイム短縮が見込まれるという。
2018年シーズン開幕時点で、パワーユニットの性能がメルセデスと同レベルに達していることがルノーの目標であると、タファンは認めている。
「差を埋める努力をする。基本的な部分は良いと思う。肝心なのはシーズン中のどの時点で、どれだけポテンシャルを発揮できるかだ。2018年シーズン開幕までに、彼らのレベルに追い付くという目標設定は妥当だと言える」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています