投稿日: 2017.03.04 15:06
更新日: 2017.03.06 10:44
更新日: 2017.03.06 10:44
今宮純のF1合同テストインプレッション:新時代の“超速”F1は戦力差縮小の予感
Jun Imamiya
昨年は1196Km、今年は964Kmがやっと。トラブル多発のせいで度々のPU交換、回転数を抑えたセーブ・モードでシステムチェックだけをなんとか行った3年目のマクラーレン・ホンダは、ミカン色と黒のニューカラー輝かず……。PUトラブルばかり騒がれたが、MCL32の高速コーナーでのナーバスな挙動が気がかり。
懸命に修正するフェルナンド・アロンソ(1分25秒台レベルで)は、タイヤのロックアップも多く見られた。それはセットアップ時間がなかったからと解釈したいが……。残るテストはストフェル・バンドーンともに2日ずつの予定だが、アロンソにもう1日搭乗させる判断もやむを得ないのでは(と個人的に思う)。
ふたたび100%ルノー完全復活、再生へのステップを新体制でスタート。“知性派ペア”のニコ・ヒュルケンベルグとパーマーが粛々とこなした。PUをルノーにチェンジしたトロロッソのシャシーは革新的でも、ドライブトレインの不具合に追われ、全チーム中最少走行距離で終わった。
地道にしっかり体制固めをしてきた今年のザウバーは349周も走り込んだ。16年フェラーリPUままのパッケージングで狙うは、序盤戦に信頼性をあてこみ滑り込み入賞。それには若いふたりがミスなく戦わねば。
最後に2年目ハース、全チーム中マイレージ4位の距離を走破し、ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンがトップ10に迫るタイムだ。力強いニューカラーに変身、“17年ビジュアル・ランキング”でトロロッソとハースは名門より上位と感じませんか。