更新日: 2019.02.05 18:13
F1技術を注入。マクラーレンがバージボードを搭載した新型車両720Sを都内で発表
「サスペンションはスタビライザーのない油圧制御を採用しています。ケンブリッジ大学と6年に渡って研究開発を進めてきた電子制御技術によって、ドライバーはフェルナンド・アロンソでもジェンソン・バトンでなくとも720Sを容易にコントロールすることができます」と語るのは、セールス・マネージャーのピーター・セル氏。
「まずはお乗りになって頂くことをお薦めします。一度乗って頂ければ、我々がこの720Sに込めたメッセージが伝わると思います」と、ビッグス氏も続けるように、ドライバビリティにはかなりの自信を持っている。馬力アップも軽量化も、すべてはドライバーエンゲージメント、ドライバーが積極的に運転に参加できることをコンセプトとして720Sは開発されているというのだ。
さらに、モータースポーツファンには嬉しいことに720SはF1との共通点も多く、720Sで外観から分かる一番のポイントはフロントタイヤの後方、ドアのエクステリアに、バージボードを設けた点だ。F1ではサイドポンツーン前方に設置されているが、720Sでもその技術を受け継ぐことになった。
「F1と同じく空力に大きく影響するエリアで、大きなダウンフォースに変換することができました」とセル氏もその効果を話すように、見た目にもパフォーマンスにも720Sの大きなポイントになっている。
720Sは7月より日本でデリバリーが始まる予定で、価格は3,338万3000円(税込み)になるという。先日発売されたホンダの新型NSXの価格が2370万円(税込み)。NSXと720S、どちらを購入しようか、と悩んでみたい夢を見つつ、アロンソとストフェル・バンドーンはどちらを選ぶのかなど、いろいろ気になる話題性の高いスーパースポーツカーが登場することになった。