更新日: 2016.03.07 12:45
ホンダF1総責任者 長谷川氏インタビュー「信頼性が証明できた」
――1回目のテストではデプロイが改善されたという評価を受けていますが、それ以外の性能に関して、ドライバーからの評価はいかがでしょうか。
長谷川総責任者「2回目のテストは風が強く、しかも車体のセットアップがなかなか決まらない状況に陥ってしまい、難しいコンディションとなりました。そういう状況で、パワーユニットに関する評価をしても、正しい評価が得られないので、それに関してはもう少し待ちたいと思います。ただ、ドライバーはデータ上でデプロイを含めてパワーが向上していることは確認しています。でも、実際ラップタイムもそんなに良くないですし、ドライバーというのはパワーはあればあっただけ欲しいというのが正直な気持ちでしょう」
――車体側のセットアップの遅れが気になるところです。
長谷川総責任者「今回のテストでは様々な空力パーツのデータ取りを行っている状況で、実際セッティングを煮詰めるという段階まできていません。したがって、ここでセッティングが出ていないことに対して、エリック(・ブーリエ/レーシングディレクター)も「まだ焦っていない」と言っています。おそらく、今後さらに新しい空力パーツを投入する予定で、オーストラリアGPのパッケージはこのテストとは異なるはずですから、テストでセッティングを合わせ込んでも仕方がありません」
――不安は?
長谷川総責任者「正直、Q3にコンスタントに進出するという当初の目標に対しては、テストのパフォーマンスのままだとちょっと厳しくなってきたなという印象です。でも、空力の変化やタイヤのデグラデーションなど、有意義なデータがたくさん取りました。マクラーレンは地力のあるチームですから、そのデータを生かして、しっかりと準備してくると思います」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています