アビテブールは、オイルの燃焼に関する疑惑を、いわゆるトリックサスペンションシステムの問題に例え、規則の解釈を明確にすることは非常に重要であると強調した。
「こういったシステムは非常に複雑だ。サスペンションシステムのようにね」とアビテブール。
「レギュレーションが意図することは何かということだ。何を燃やしていいのかは誰もが理解している。それは燃料でなければならない。しかしエンジンオイルが燃焼することは避けられない」
「それでも、オイルを潤滑油として燃やすのか、燃料として燃やすのかでは、全く話が違う」
「我々としては、(レギュレーションが)意図することを明確にしなければならないと考える。FIAは、明確化するための行為を実施すべきであり、その責任を担わなければならない」
オイルを燃料として燃やしているという疑惑を、メルセデスは一貫して否定している。2015年カナダGPではFIAが添加剤の調査のため、一部のマシンのオイルタンクをチェックしたが、メルセデスに違反は見つからなかった。
ターボレギュレーションが導入された後、メルセデスは使えるオイルの量を5kgに制限するという提案を自ら行ったが、他チームを納得させることはできなかった。