■ドライバーコメント
富士スピードウェイで開催されたMINI CHALLENGE JAPAN.2021 ラウンド1は、JCWクラス、CPSクラスともに激しいバトルが繰り広げられたものの、どちらも公式予選でベストラップをマークした選手が2連勝。JCWクラスを制した後藤選手と、CPSクラスの覇者 古田選手に話を聞いた。
■後藤比東至選手(2号車 EX-FORM RACING/JCWクラス)
見るのも面白いけれど、出場すればもっと楽しい!
公式予選は3周アタックしましたが、狙っていたのは2周目です。しかし、前を走るマシンに引っかかってしまって1周目よりタイムが伸びませんでした。今日のコンディションなら1分55秒台も見えてくるはずだと思っていたので、もう一度だけチャレンジ。目標には届きませんでしたが、56秒台前半をマークすることができました。今年はなんとしてもチャンピオンを獲りたいので、まずはいいスタートが切れてホッとしました。
実は昨シーズン、どのレースもスタートをうまくこなせていなかったので、決勝レース#1の直前はとても緊張していたんです。そこをクリアできたので行けるぞ!と思いましたが、気を抜かずに最後まで集中して走りました。
勝つことができてうれしいのですが、鈴木選手がどんどん速くなっているのには驚いています。平田選手もフル参戦しますし、今後のレースではどんな展開になるかわかりませんね。
2連勝したら勝ちたいという気持ちがさらに強くなりました。これからもエントラントみんなでいいレースをしていきたいです。
MCJPは見ても楽しいレースですが、出場するともっと楽しいと思います。たくさんの方にチャレンジしてもらいたいですね。MCJPのレースの模様は、僕が関わっているMINI専門誌“ニューミニスタイルマガジン”でも紹介しています。こちらもぜひチェックしてください。
■古田 聡選手(77号車 ピットハウスレーシング/CPSクラス)
ワンメイクレースならではの気を抜けない戦いが痛快
朝の公式予選ではコースインすると思ったより路面が濡れている部分があったので、コンディションがよくなるまで待つことにしました。その判断が功を奏して、良い結果につながったのだと思います。
CPSクラスのマシンは市販のクーパーSがベースで、ABSをはじめ安全な走行につながる電子デバイスがそのまま装備されています。そのためビギナーの方でも楽しく走行できますが、より速く走るためにはそれに頼らないことが大切だと感じています。
昨年は2戦に出場したのですが、ようやく勝つことができてうれしいです。決勝レース#1はスタート直後のTGRコーナーで思い通りのラインがとれずに後退してしまいましたが、レース展開に助けられたようなところもあって、最後は逃げ切ることができました。
けれども一歩間違えれば表彰台に上ることすらできなかったかもしれません。CPSクラスは、それくらいバトルが熱いです。
決勝レース#2は、こんなミラクルな日もあってもいいよなぁと感じる展開でした(笑)マシンのセッティングや作戦など、「こうするといいかな」と思ったことが、全部うまくいったという印象です。
スタート直後、TGRコーナーでの石井選手とのトップ争いは、とても楽しかったですね。MCJPにはワンメイクレースならではの魅力がギュッと詰まっています。たくさんのみなさんに、この面白さを知ってもらいたいです。
MINI CHALLENGE JAPAN 公式サイトhttps://minichallenge.jp