MotoGP現地トピックス:アルゼンチンで足元をすくわれたマルク・マルケス
MotoGPクラススタート直後の1コーナーの立ち上がり。右端にはアンドレア・イアンノーネに接触して転倒したホルヘ・ロレンソ。転倒事故を避けようとロリス・バズが大きく遅れた。
イアンノーネは、このあと、ジャンプスタートを取られライドスルーのペナルティ。ぶつけられ、ペナルティになるという踏んだり蹴ったりの一日となった。
転倒したデスモセディチGP17を支えながら呆然と立ち尽くしていたホルヘ・ロレンソだが、マーシャルが駆け寄ってくるとマシンから手を離し(当然マシンは倒れるが、このシーンが話題となる)すたすたと歩き出した。
開幕から2戦、まったくいいところなしのロレンソだった。
テルマス・デ・リオ・オンドで開催されるアルゼンチンGPで13年から4年連続ポールポジションのマルク・マルケスは、好スタートから一気にペースを上げて後続を引き離す。
2周目にして早くもこのリード。2年連続3回目のアルゼンチンGP制覇が期待された瞬間だった。
快調にラップを刻んだマルク・マルケスだったが、4周目の2コーナーのブレーキングで転倒……。どうして転んだのかわからないというマルケスだが、バンプに乗って足下をすくわれたようだ。
それにしても転倒した後の猛列ダッシュはマルケスならでは・・・。マシンに駆け寄り、そこで肩を落とした。
マルク・マルケスが転倒して首位に立ったマーベリック・ビニャーレス。4周目、5周目とややペースを落とし、カル・クラッチローとバレンティーノ・ロッシとひとかたまりになる。これで気を取り直したビニャーレスはペースを上げてリードを広げていく。
セカンドグループの戦い。この中からアルバロ・バウティスタが抜け出して4位。ヨハン・ザルコが5位。写真の中でもっとも後方に写る(ゼッケンは見えない)ジョナス・フォルガーが6位でフィニッシュした。
ダニ・ペドロサ、アンドレア・ドビツィオーゾ、その後ろのアレイシ・エスパルガロは転倒リタイア。ドビジオーゾはエスパルガロ兄にぶつけられての転倒。2年連続で他者の犠牲者になるという運のなさである。とほほほ・・・。