3年間で一番記憶に残っているアロンソの言葉とは?長谷川さんに一問一答@熱田カメラマン F1アブダビGP
チェッカー後、パルクフェルメでマシンを降りるアロンソ選手9位入賞。
素晴らしい!
ホンダのHマークの付いたヘルメットが……
ん~~~~ん。
残念……。
レース後のホンダF1プロジェクト総責任者長谷川祐介さんの囲み取材の後に、長谷川さんに聞きたいことがあったので、無理やり少し時間をもらって聞きました。
──3年間、アロンソ選手と仕事をしてくる中で、ホンダに対する辛辣な発言がありましたけど、それを踏まえて彼の才能、能力などどう思われていますか?
長谷川祐介ホンダF1総責任者(以下、長谷川):いや、ほんと世界一のドライバーですね!実力は世界一ですし、モチベーション、いろいろなものに対する洞察力、状況判断であるとか、それはもう本当に素晴らしいですよ。
確かに、癇癪(かんしゃく)を起こしたり、対外的に取り繕ったりしてもいいんじゃないかと思うこともありましたよ、それは……でも、そういうことも含めて、自分のモチベーションにもなっているわけですし、嘘をついているわけではないですし、問題点について辛辣に言っているだけですから。
もちろん、そう言われて傷つくこともありましたし、彼とその話をしたことも何度もありますよ……でも、言い方は違うかもしれませんがいい子です。
──そうですかあ……
長谷川:今日も、レース後にハグして別れてきたところです。
──では、彼と一緒に働けたというのはいい思い出になったということですね?
長谷川:そうですね、それでうちのエンジンがほぼ完璧なのに、言いがかりのように何か言っていたというのなら、それはそういう風には思わないですけど、実際にはウチのエンジンに問題があったのは明らかですから……。
──では、この3年間の中で一番記憶に残っているアロンソ選手からの言葉とかありますか?
長谷川:ウインターテストで、散々問題起こした時に、F1レベルに達してない、こんなのはアマチュアだ! と言われたのが一番大きかったですし、あと覚えているのはバルセロナのクオリファイだったかな……出て行く時に僕の前を通った時に、日本語で『ガンバリマス!』と言って出て行ったんですよね、、、でもQ3でエンジン壊れちゃったのかな……そういうことが重なり過ぎましたよね。
──彼から学んだこともありますよね?
長谷川:もちろんあります。それはレースの厳しさであるとか、何よりもドライバーとして実力を信じられるので、今持っているラップタイムが自分たちの実力であるというのが明らかになるわけですから、これほど大きいことはないですよ!
──そういう意味だと、来年からのトロロッソのふたりはちょっと心もとないところはないですか?
長谷川:それは、新人だからどうということではなく、まだ一緒にやってみないとわからないですね。
──その辺りも含めて、多くの人が応援してくれると思うので、期待しています。
長谷川:はい、頑張ります。
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長谷川さんの、正直な気持ちを伺いました。
やっぱり、そう聞いてしまうと、アロンソ選手とホンダ。もう少し時間が欲しかったなあ……
フェリペ・マッサ選手の最終レースがスタートします。
日本人ファンもたくさん持つマッサ選手。
偉大なお父さんを持って幸せだね!
君も、F1に乗るのかな?
グリッドで、マシンに乗り込む直前、みんなと握手。
気合を感じます。
いつかは引退の時がきます。
10位入賞、いいレースで締めくくれて良かった。
今年で引退、いい時期であると僕は思います。