金曜日のフリー走行1回目に、レズモ・コーナーに行きまして、真後ろから撮って写真整理をしているときに、ちょっと気になったので並べてみます。これは、今回のモンツアに合わせてリヤウイングが変更になったハース。
これが、レッドブル。塗装のせいもあるんだけれど車体の上下の幅が薄く感じるし、フロアの隙間が大きい。
マノーは幅が大きいし、フロアの隙間も小さい。
マクラーレン、結構絞ってきているのがわかります。
まあ、僕には違いがあるのはわかるけれど、どう違うから空力的にどうなのかはわかりませんが、やっぱりレッドブルがカッコイイ! てのは、わかる!
マッサ選手、今年でF1の引退を発表しましたね。ひとりまたキャラのあるドライバーの引退です。ファンも多いし残念です。でも、引退すると言って、きっちりと引退できるドライバーは多くはありません。いいF1ドライバー人生を過ごせた証拠だと思います。残りのレース、良いレースを戦ってほしいです。
現在、最速のメルセデス・パワーユニット。ここモンツァでも、やっぱり最速!
この「乗ったら飲むな」って書いてあるスタンドは、カメラマン用の撮影台。場所はパラボリカ・コーナーの入口にあります。僕の大好きな撮影場所のベスト5には絶対入る場所! まず、速い! たぶん200km/hくらいで走ってきます! 貴重な俯瞰からマシンを撮れる。それだけで、とてもアドレナリンが分泌されます。
こんな感じで撮れます!
とっても速いんです。
この写真のレンズは35mm、しっかりとファインダーの中で好きな位置にマシンを収めるのも難しい。午後のフリー走行2回目(FP2)に行きました。90分間ず〜〜〜っと、ひたすらカメラを下に向けて、左から右にビュンビュンと振りまくります。腰のくびれができているんじゃないかと思うほど振りまくります。1時間もすると、あちこち痛くなって、中途半端に背伸びをしている体制なので、ふくらはぎもパンパンです……終わったあとは汗だく、歩き方も変になっている感じ。
でも、とっても集中しているので、あっという間に終わってしまいます。いや〜〜〜大好き、パラボリカ!!!
パラボリカの撮影台に行くには、事前に申請をして券をもらいます。FP2の90分では全然納得できないので、日曜のレースで、もう一度トライします!
なんだかわかりませんが、パラボリカ撮影台の上で記念撮影が始まったので、ついでに僕のiphoneでも撮りました。知っている顔、何人いますか?
「よしっ、長谷川さんに聞いてみよう!」第9回、イタリアいきます。たくさんの応募ありがとうございます! いつものように僕からの質問も、まじっています。
暑い日が続いていますが、私は仕事に追われて夏バテ気味です。長谷川さんは仕事の気分転換に何かされていますか。長谷川さんのパワーの源は何でしょう?(神奈川県・ペンネーム:altezzamove)
「パワーの源は、ときどき会える家族ですかね!」
あ、なるほど! まあ、この仕事だと家に帰れないじゃないですか。ご家族の理解は、すごくあるんですね?
「そうですね、歓迎してくれていますね」
昔から、そうなんですか?
「この仕事を理解してくれていますから、他の仕事より結果が明白に出ますからね」
では、ご家族みんなF1を見ているんですか?
「家内は見ています。娘は見てないみたいですが、結果はフォローしてくれてますね(笑)」
じゃあ奥さんは、いろいろな結果にもくわしいんですか。
「かなり細かいところまで知ってますね」
気分転換も、ご家族と過ごすということですかね?
「それもありますし、本読んだり、映画を見たりですかね」
今季トークン数の関係で導入できない、ホンダ独自の技術(EXlinkのような)やアイデアは、ありますか。また、そのような新機軸を来シーズン導入しますか。(ペンネーム:じゅん)
「もちろん、いろいろなトライはしています。トークンの制限のない来年はイチから変更するところはあります」
「EXlink」って、なんですか?
「汎用のエンジンで、コンロッドにリンクがついていて、長さが変わるんです。4サイクルじゃなくて6サイクルエンジンみたいになる……まあ、そういう可変機構はレギュレーションでF1では使えないんですけどね」
スパでのアップデートが良くて今後が楽しみです。いままでドライバーからの要望は、どのような事があったのでしょうか。具体的にリアルな内容が聞きたいです。たとえば「オー・ルージュのレスポンス」など。また、逆に長谷川さんからチームやドライバーに要求することもあるのでしょうか。コミュニケーションの内容について、くわしく教えてください。(大阪府・ペンネーム:あたふた0770)
「ドライバーの要望というのはいつも決まっていますね、モア・パワー! モア・パワー!!!」
「やっぱり両ドライバーとも同じですね。あと、ドライバビリティのイニシャルのピックアップが鈍いとか、逆に出過ぎているとかありますね」
スパでのアップデートについては、どうですか?
「やっぱり新しいエンジンを持ってくると、特にチューニングがしきれていないところがあって、アクセルに対してトルクが、きっちりとのってこないことがありましたね」
長谷川さんからドライバーやチームに対する要望は、いかがでしょう?
「いまの状況について正しいフィードバックをしてもらって、情報をシェアしようというのはあります。あとはエンジンのセッティングをするために、こういう走り方をしてほしいとか要望はします。あとはサーキットによっては、回転数の使い方で特定の回転数はなるべく避けて使ってほしいとかはあります」
それはレースによって違いがあるんですか?
「レースということではなく、エンジンが苦手な共振点などを避けて運転してほしいなどは、もちろんあります」
なるほど。じゃあ、避けてくれってお願いしてるのに使っちゃったとか、あるんですか?
「ありますよ! たとえばピットレーンでの走行で1速を使うのと2速を使うのとを間違えちゃうとか、そういうことですけどね」
へ〜、そんなんですか!
スパからのパワーユニットのアップデートで、ベルギーの結果と今日の結果を見て、明らかに全体のパフォーマンスが良くなっていると思うのですが。今日パラボリカで撮影していたんです。FP2でポンとアロンソ選手がタイムアップした周のパラボリカへの入るスピード、ラインが、とてつもなくカッコよかったんです。
「あ〜、そうですか、なるほど」
まあ、バトン選手のほうは、そう見えないんですね。
「いや〜、そうですか。でもジェンソンは、そう見えないのに速いのは、すごいじゃないですか!」
まあ、そうですね。そうなんですよ(笑)。
そこで、思ったんですけど、レースってドライバーの頑張り、チームの頑張り、ホンダの頑張りというのがあって、ドライバーにしてみれば、頑張りたくなるようなマシンがあるというのは重要な要素じゃないかと、あのアロンソ選手の素晴らしいツッコミを見て思ったわけです。
「そうですよね、3秒遅いマシンじゃ頑張りたくもなりませんからね。その差コンマ1秒だったら頑張りますよね!」
そういうマシンになってきたことが、うれしかった!
長谷川さんへの質問は、下の記事をお読みの上、どんどんお送りください。
《熱田カメラマンが直撃、ホンダF1についての質問を募集します》
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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography