一方、勝者総取り方式の初年度となった2014年に、最終戦でレッド&ホワイトのバドワイザー・カラーの4号車でNASCARカップシリーズ初制覇を果たしたハーヴィックだが、チャンピオンシップを獲得するには勝利が必要だった。これまでのところ、その“Winner-takes-all”のフォーマットで優勝を飾ったのが、マイアミでの唯一の成功として記録されている。

「すべてが順調に進んだこと、そして素晴らしいコール(ピット戦略)とシーズン最後のレース、そしてスチュワート・ハース・レーシングへの移籍初年度で起こったすべてのことについて、鮮明に記憶しているよ」と振り返ったハーヴィック。

「年の初めに僕らが経験したすべての逆境、それに対するマシンの速さ、そしてそれを一日でまとめてチャンピオンシップを獲得したことを考えれば、おそらくこのシングルレースがキャリア最高のハイライトだと言えるね」

「あの年、ボルトやナットの手配からドライバー、クルーチーフの雇用、さらにはレースカーさえ持たない状況から始めた。それでも僕らは最速のマシンを持っていたと思うが、多くの失敗や思いどおりにいかない場面もたくさんあった。それがポイント構造とプレーオフの仕組みによりチャンピオンシップへの道を勝ち獲ることができ、システムの設計方法のおかげで僕らの欠点をすべて覆すことができたんだ」

「48号車のチーム(ジミー・ジョンソン)を見て『ああ、あの人たちは地球上でもっとも幸運な人々だ』と思ったことがある」

「実際、2015年と2020年はおそらく僕らにとって最高の年だったが、チャンピオンシップを獲得することはできなかった。それが実際に僕らがいるシステムだ。最高の年を過ごすことが重要なのではなく、適切なタイミングで勝利し成功することが重要なんだ」

 今週末のホームステッド=マイアミ・スピードウェイは、ハーヴィックにちなんでその名称を第34戦『4EVER 400』にすると表明している。

当時はライアン・ニューマンとデニー・ハムリンを破ってのシリーズチャンピオン獲得だった
ラストイヤーの今季は未勝利ながらプレーオフ進出を果たしたものの、すでに敗退が決まり現在は14位につける
「実際、2015年と2020年はおそらく僕らにとって最高の年だったが、チャンピオンシップを獲得することはできなかった。それが実際に僕らがいるシステムだ」とハーヴィック

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