明けた日曜11時25分から開始された今季最後の『グランプレミオ・コロナシオン・ピレリ』決勝は、いつもと異なるシングルヒートの35分+1周勝負が繰り広げられると、グリッドのペナルティドローでマリアーノ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)とTGRAのファクンド・アルドリゲッティ(トヨタ・カローラTC2000)がフロントロウからレースを進めていく。

 しかし主役の座を奪ったのはセカンドロウ3番手発進だったモンテネグロで、現TCRサウスアメリカ・シリーズのポイントリーダーは僚友をパスして首位に躍り出ると、そのまま前戦のポール・トゥ・ウインに続く今季4勝目、キャリア通算5回目のTC2000勝利を達成する。

 2位マリアーノの背後には8番手からの挽回を見せた王者リオネルが続き、4位のサンテロ、5位アルドゥソの日本車勢を従え、ルノーがワン・ツー・スリー独占の快挙でシーズンを締め括った。

 これでペーニャは48歳の最年長チャンピオン記録を更新するとともに、ホルヘ・オマール・デル・リオ(1980-1981-1982)、ガブリエル・ポンセ・デ・レオン(2001-2003-2005)、そしてホセ-マリア・ロペス(2008-2009-2012)に並ぶ3度目のタイトルを獲得。ルノー陣営アクシオン・エナジー・スポーツTC2000も連覇を成し遂げた。

 この最終戦前となる11月17~18日の週末には、リオ・クアルトで引き続き次世代SUVのテストが実施されており、先行披露されていた小型クーペSUV『フォルクスワーゲン・ニーヴァス』こと”プロトタイプ001″がトラブルなくマイレージを重ねることに成功。

 同じくファクトリー支援を受けるシボレー陣営YPFエライオン・オート・プロ・レーシングが、ロザリオのGMシボレー工場から小型SUV『トラッカー』のホワイトボディを納入されたのに続き、ホンダ陣営YPFホンダRVレーシングの拠点であるコルドバにも、2台の『ホンダZR-V』がデリバリーされた。

「ユニットは予定の時間どおりにメキシコ工場から到着した。これから組み立て作業が始まる」と明かすのは、ホンダ・モーター・アルゼンティーナのコマーシャルマネージャーを務めるビクトル・プルボスト。

「2024年のTC2000シーズンは、2台のシビックと2台のZR-Vで戦うつもりだ。そして2025年までに4台のSUVをサーキットに投入する計画を立てている。今季良いシーズンを過ごした後、我々は契約を更新した彼ら(ベルナルド・ラヴァー/ハビエル・スクンチョ-モーロ)に対して新たな信頼を置いている。さらに2名の空席を埋めるために交渉を続けていくつもりだ」

マリアーノ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)とTGRAのファクンド・アルドリゲッティ(トヨタ・カローラTC2000)がフロントロウに並ぶも、最後はモンテネグロ(右)がキャリア5勝目を手にした
TOYOTA GAZOO Racing Argentina(TGRA)の現エースであるジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラTC2000)は、ランキング2位でシーズンを終えた
これでペーニャは48歳の最年長チャンピオン記録を更新するとともに、ホセ-マリア・ロペス(2008-2009-2012)らに並ぶ3度目のタイトルを獲得した

本日のレースクイーン

亀澤杏菜かめざわあんな
2025年 / スーパーGT
Astemoアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円