そんな短縮版の新年度に向け、南米大陸でFK8シビックRをドライブし年間5勝と7回の表彰台でタイトルを獲得したモンテネグロの参戦も発表された。
新たにJASモータースポーツとALMモータースポーツの共同ジュニア人材プログラム(ドライバー・ディベロップメント・プログラム/DDP)の一環として、TCRヨーロッパとTCRスペインの双方でFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを握ることが決まった18歳は、TCRイタリアのフロントランナーであるレヴェンテ・ロソンツィとともにALMのチームメイトとして欧州を転戦することになる。
「まず最初に、ヨーロッパでキャリアを続けるためにJASモータースポーツのドライバー育成プログラムとALMモータースポーツのプログラムに参加するという、僕のこの目標を達成するのを手伝ってくれたすべての人々に感謝したいと思う」と謝意を述べたモンテネグロ。
「世界共通のTCRコンセプトも今回の挑戦でとても役に立つ。TCRサウスアメリカで僕がドライブしたクルマの延長上にあるモデルでレースをすることで、すべてがよりイージーになるからね。アルゼンチンの色を最高レベルで表現できるよう努めたいと思っているよ」
これまで主にヒョンデ・エラントラN TCRで戦ってきたロソンツィも、来季2024年はヨーロッパ・シリーズと並行してTCRイタリアに参戦する。
「このDDPは、僕にプロのレーシングドライバーになる方法について多くのことを学ぶ機会を提供してくれる。クルマ、チームワーク、自己管理と準備について学習し、その経験からできる限りすべてを引き出すつもりだ」とロソンツィ。
「この機会に非常に感謝しているし、初めてホンダをドライブするのが待ち切れないね!」
そのモンテネグロが栄冠を勝ち獲ったTCRサウスアメリカ・シリーズは、暫定ながら全10戦構成のスケジュールを公開。シーズンはブラジルで4回の大会が行われ、最初の大会はエンデュランス戦を予定し、さらにウルグアイで2戦、アルゼンチンで5戦を実施し、ブラジルでの最終レースとウルグアイでの最初のレースはどちらも『FIA TCRワールドツアー』併催戦となる。


■TCRヨーロッパ・シリーズ 2024年カレンダー
ラウンド/開催日/開催地
Rd.1/4月19〜21日/ヴァレルンガ(イタリア)
Rd.2/5月17〜19日/ゾルダー(ベルギー)
Rd.3/5月31〜6月2日/ザルツブルクリンク(オーストリア)
Rd.4/7月4〜6日/スパ・フランコルシャン(ベルギー)
Rd.5/9月6〜9日/ブルノ(チェコ共和国)
Rd.6/9月27〜29日/バレンシア(スペイン)
TCRサウスアメリカ・シリーズ2024年カレンダー
ラウンド/開催日/開催地
Rd.1/4月12〜14日/ブラジル(耐久)※
Rd.2/5月24〜26日/ブラジル※
Rd.3/6月14〜16日/ブラジルリンク※
Rd.4/7月19〜21日/ブラジル(WT)※
Rd.5/8月2〜4日/ウルグアイ(WT)
Rd.6/8月23〜25日/ウルグアイ
Rd.7/9月13〜15日/アルゼンチン
Rd.8/10月4〜6日/アルゼンチン※
Rd.9/11月7〜9日/アルゼンチン
Rd.10/11月29〜11月1日/アルゼンチン
※はTCRブラジル併催