これら新開発EVモデルのうち、来季よりブリンク・モータースポーツが投入するテスラ・モデル3が先陣を切って車両公開されていたが、チームは12月初旬にヨーテボリで開催された“eCarExpo”のショー会場で、初年度向けのカラーリング・スキームを披露した。
他陣営と同じく全3台のテスラを投入するチーム代表権ドライバーのトビアス・ブリンクは、会場にも姿を見せ「もちろん、我々のチームカラーが反映された真新しいEVツーリングカーのテスラを見るのは素晴らしい気分だ」と、新時代幕開けへの意気込みを語った。
「この完成度の高いカラーリングはすでに『確かな勝者』のように見えるし、これを可能にしてくれたすべてのパートナーに多大な感謝を捧げたい」と続けたブリンク。「残りの2台のクルマに関しても、もう間もなくその詳細を発表できることを楽しみにしている」

その記念すべき開幕ダブルヘッダーのストリート戦では、世界規模のイベントである“レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)”に倣い、エリミネーション方式で2台のドライバーが同時に対戦する“ヘッズ・トゥ・ヘッズ”のフォーマットが導入される。
参戦エントラントとしても、各種EVコンポーネントの「製造遅延」により新開発BEV車両による新年度がまさかの延期になるなど、苦渋の決断を強いられていただけに、都合5つの会場で全6戦のイベントを開催するスケジュール確定に安堵の気持ちを隠さない。
「レースカーを構築する主要部品のサプライヤーが、諸般の事情により2023年に向けた納入ができず、我々としても厳しい時期を過ごしてきた」と続けた代表兼チーム共同オーナーでもあるブリンク。
「このテスラに関しても、まだやるべきことがたくさんあるが、こうして“eCarExpo”で初公開できたことを本当にうれしく思うよ。我々はモチベーションを高め、いつものように表彰台の頂点を目指し、2024年のSTCCシーズンに向け努力を続けていくつもりだ」


