更新日: 2024.01.24 15:02
SUV新時代に向けZR-V投入のYPFホンダRVレーシングが体制確定。元2冠王者は離脱へ/TC2000
そう名前を挙げられたホンダ・モーター・アルゼンティーナのコマーシャルマネージャーを務めるプルボストも「我々にとって、フランコ・ヴィヴィアンを獲得することは素晴らしいニュースだ」と歓迎の意を示した。
「彼はTC2000のドライバーとして高いレベルにあることを証明しており、我々がこれまでの体制で働き続け、チャンピオンシップを目指して戦えるようサポートしてくれるだろう。今季に向け最高の期待を寄せているし、基本的にベルニ(ラヴァーの愛称)とヴィヴィアンに新型ZR-Vを託し、残る2名にシビックで戦ってもらうつもりだ」
そんなコルドバのファルダ・デル・カルメンを拠点とするチームで最後のシートを獲得したのは、アルゼンチンのフォーミュラ・ナシオナルでランク2位を獲得したスタンで、すでにTC2000シリーズの経験も有している。
「これは僕のキャリアにおいて非常に重要なステップであり、ファクトリーチームで走ることは切望された目標で、レースを始めたときに自分自身に設定した課題のひとつだった」と明かした19歳のスタン。
「アルゼンチンで最も重要なモータースポーツカテゴリーに到達し、マティアス・ロッシのような名選手たちを輩出したレベルで(昨季連覇で3度目のタイトルを獲得した)リオネル・ペーニャらと対峙することを意味する。僕に最大限の要求をしてくるライバルたちと勝負し、学ばなければならないことがたくさんあるけれど、ラヴァーやヴィヴィアンという経験豊富で速いドライバーが同じボックスにいることは、間違いなく物事を容易にするはずだ」
そして2023年はインディペンデント登録対象のチャレンジカップで王座を獲得したスクンチョ-モーロも、シリーズ新時代の幕開けに期待を寄せる。
「この変化は素晴らしいものであり、TC2000の技術革新を続ける正しい方法だと思う。将来的にはパワーとダウンフォースが備わったSUVを運転してみたいと思っているし、ドライバーにとっては大きな挑戦になるだろうね」
すでに各チームは3月3日に開幕を迎える全12戦のシーズンに向け準備を進めており、前出のシボレー陣営YPFエライオンオート・プロ・レーシングは小型SUVのトラッカーを、そして投入車種を正式表明していないTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)は、C-HRまたはカローラクロスのいずれか。ルノー陣営の王者アクシオン・エナジー・スポーツTC2000は、アルカナまたはキャプチャーの投入が予想されている。