更新日: 2024.01.31 16:00
TCR豪州新王者ジョシュ・バカンはヒョンデ陣営HMOと2年契約延長。プジョーやアウディ陣営も体制確定
ふたりは2023年に走らせた2台の機材で新シーズンをスタートするが、フランス本国プジョースポールの開発連携先として契約を結ぶGRMは、2024年シーズン後半にも新世代の308 TCRを導入する計画を立てている。
「新しいプジョーがシーズン中に登場する予定になっているし、新世代のTCRカーで競争できることを本当に楽しみにしている」
その新型TCR車両をドライブする予定のもうひとりであるベン・バルグワナも、GRMが用意した先代プジョーで4年目の開幕戦を迎える。
「今年は大きな年になるだろう。シーズンへの取り組み方は例年とは大きく異なるし、新型プジョーが登場するまで(現行TCRモデルで)ポイントを最大化することが重要になる。新型308 TCRが登場すれば、年末のタイトル争いに向けて最大限に活用できるはずだからね」と、昨年は3度の表彰台獲得で総合7位に終わっていたバルグワナ。
その2023年は序盤の欧州ラウンドと終盤の地元戦、そして最終戦マカオのTCRワールドツアーにも挑戦した22歳は、今季もその可能性を「排除しない」と続ける。
「現時点ではオーストラリアに焦点を当てているが、海外で何かを実現できれば素晴らしいこと。その機会を掴むために全力を尽くすよ」
さらにアウディ陣営のトップカスタマーとして参戦してきたメルボルン・パフォーマンス・センター(MPC)は、インドネシアのBRMモータースポーツや、昨季4度の表彰台獲得でランク10位を記録したザック・スーターの家族チームらとジョイントし、新たにタフリスト・レーシングとしてアウディRS3 LMS 2の2台体制を敷く。
「僕自身と僕のレース活動に対するタフリフト・ホイストのサポート継続を発表できるだけでなく、新たにグレン・ニルワンをファミリーに迎えることができてとても興奮している。2台体制のチームの一員になれるのは本当に夢が叶ったよう。2台のアウディがグリッドに並ぶのを見るのが待ち切れないね」と、新たにインドネシア出身ドライバーを招聘したスーター。
そのニルワンは、故郷インドネシアのラリーやサーキットで活動を続けており、今季TCRデビューを飾る。
「TCRオーストラリアにデビューできるなんて夢のようだ。昨季の終わりにチーム・ソーター・モータースポーツが僕に協力を申し出てきたときは驚いたし、本当に光栄だった。僕はブリスベンに12年間住んでいたから、正直に言うと故郷に帰ってきたような気分さ。ただ頭をまっすぐにして、できるだけ早く適応し、チームメイトから学びたいと思っている」
さらにアウディ陣営としては新規参戦の99モータースポーツが、第一世代のアウディRS3 LMSでチーム所有者のマーカス・ラデルが参戦。ホンダ陣営のウォール・レーシングは、先代シビックRの2台をブラッドとウィルのハリス兄弟に託すことを決めている。