「昨年11月の段階ですでに4回の集中テストを終えているが、僕はトラックに出るたびにSUVを楽しんでいたよ」と、サン・ニコラスで実施された最後のテストでは86周を走り込んだチャロッキ。
「開発チームとはセットアップや油圧ステアリングの課題に取り組み、ドライビングポジションを調整し、テストを重ねるごとにパフォーマンスが向上した。僕らが変更したものはすべて反映されており、それは非常に良いことさ」
「運転感覚は相変わらず独特だが、すべては非常に良く機能しており、扱っていると満足感が得られる。トラックに出るたびに個性を発見でき、夢中にさせ、挑戦を促してくれるクルマだね」
さらにTGRAのジュニア育成サテライトチームの役割を演じるコルシ・スポーツには、27歳のルーキーであるファン・パブロ・トラベルソが加入。こうした移籍劇により、昨季までトヨタ・カローラTC2000をドライブしていたファクンド・アルドリゲッティは、ルノー陣営の王者アクシオン・エナジー・スポーツTC2000に移籍して3冠王者リオネル・ペーニャや若きマティアス・カプロとともに、ルノー・フルーエンスGTをドライブすることになる。
「ここはチャンピオンチームであり、フルーエンスは非常にうまく機能し、つねにチャンピオンシップの主役だった。できるだけ早くあのクルマに乗りたいと思っているよ」
一方でチャロッキが離脱したオクタノス・コンペティションは、シリーズでの2年目を迎えるにあたり『フィアット・パルス』の投入を予告している。
「まったく何も知らないカテゴリーで、慣れていないクルマでの初めてのシーズンだったことを思えば、ランキング5位は非常に良いパフォーマンスを出せた結果だと思っている」と語るのは、チームディレクターを務めるクリスチャン・マルティネス。
「我々のフィアット・クロノスは明らかにレース・バイ・レースで進化を遂げ、満足なプライベートテストも実施できないなか、チームが2023年を通じて行った仕事は称賛に値する。今季はチームとともにSUVを組み立て、シーズン半ばまでに新型フィアット・パルスを完成させたいと考えている」

