更新日: 2024.02.16 17:05
王者のヒョンデがポール獲得も、新型デビューを控えるプジョー308が3連勝/TCRオーストラリア開幕戦
一方、プジョーのメカニカルトラブルにより予選ラップを更新できず、最後尾15番グリッドに沈んでいたコックスは、1周目に4台を抜き去る勢いでチャージを開始すると、最終的にダルベルトからわずか4秒遅れの5位でチェッカーを迎えた。
また、プラクティス後に古傷の肋骨痛を訴えたダルベルトの僚友ウィル・ハリスに代わり、急遽レース参戦を果たした“ドライビングコーチ”のジョン・マーティン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/エクスクルーシブ・スイッチボード)は、最後の最後でBTCCイギリス・ツーリングカー選手権出身トム・オリファント(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)を仕留めて10位に飛び込み、日曜現地14時05分のレース2でリバースポールを確保してみせる。
しかし、その日曜レース2はスタート直後のターン1で雌雄が決する展開となり、5番手発進だったコックスが前方の4台をあっと言う間に抜き去るロケットスタートを決めると、直後のセーフティカー(SC)出動にも動じず快走。背後のクレイ・リチャーズ(クプラ・レオン・コンペティションTCR/カール・コックス・モータースポーツ)に対して最後はコントロールする余裕を見せ、0.874秒差でシリーズ通算6度目のトップチェッカーを受けた。
この時点の最多得点者となったバカンがポール発進を決めた週末最終のレース3は、同じくフロントロウに並んだバルグワナが勢いで勝り、オープニングラップでリードを奪って引き離し、3.283秒差を築く週末2勝目をマークする圧勝劇となった。
昨季はTCRワールドツアーにも参戦し、歴戦の猛者に揉まれた男が選手権首位発進を決めたTCRオーストラリア、続くシーズン第2戦は3月15~17日にシモンズ・プレインズ・レースウェイで開催される。