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投稿日: 2024.02.21 17:30
更新日: 2024.02.21 15:16

雨の月曜順延スタート、ウイリアム・バイロンがHMSの40周年を飾る1-2達成/NASCAR開幕戦


海外レース他 | 雨の月曜順延スタート、ウイリアム・バイロンがHMSの40周年を飾る1-2達成/NASCAR開幕戦

 続く65周目のステージ1はカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)を引き連れたチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が制し、ステージ2は新チャンピオンのライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が勝利を飾るなど、都合20名のドライバーにより41回のリードチェンジを記録する展開となるなか、決勝200周中192周目のリスタートで首位に浮上したチャスティンの背後では、さらなる悲運の連鎖が発生する。

 トップ5圏内でトレインを組んでいた48号車ボウマンと24号車バイロンだったが、ここでわずかに呼吸を乱して前方の24号車がバランスを崩した際、6号車ケセロウスキーの右リヤに激突。コントロールを失ったマスタングは、その時点までレースハイの45周をリードしていた2番手ロガーノにヒットし、王者ブレイニーやレディックらを含む23台の車両が事故に巻き込まれる“ビッグワン”へと発展してしまう。

ともにデイトナ覇者でもあるジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とマイケル・マクドウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)の“ダークホース”艦隊率いる40台がレースを開始する
ともにデイトナ覇者でもあるジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とマイケル・マクドウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)の“ダークホース”艦隊率いる40台がレースを開始する

「またスピードウェイでの典型的なレースの始まりだ」と、レース後に無念の表情で振り返ったロガーノ。

「そうなるまではとても楽しかった。最後は押したり押されたりする展開が多くて、とても面白かったよ。僕らのクルマもそれを『受け取る』ことができていた。それだけ僕らのマスタングはとても速かったんだ。うまくラインを導くことができ、欲しいクルマが身近にあったのに、それを機能させることができなかったんだ」

 ここから15分以上に及んだ中断を挟み、最後の13周のうち9周をリードしたチャスティンも、ホワイトフラッグ突入で一瞬の判断により手のひらから勝機がこぼれ落ちる事態となる。

「4年前は残り8周かそこらのところ、今年は残り1周まで詰めたんだけどね。でもゴールしないと……アグレッシブすぎるってことなのかな」と最後はミドルラインからの逆転を狙うも、反省の弁を述べたチャスティン。

「変な言い方だけど、僕たちはすべて正しくやったのに(ボトムラインへ移ろうと)左折するときにアグレッシブすぎたので、もっと待つべきだったかもしれない。僕の左ターンは自分自身をスピンさせ、オースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)を倒し、おそらく他の人たちも巻き添えにした」と続けたチャスティン。

 一方、自身も勝利に向け「最高の位置に付けていた」と語るシンドリックは、チャスティンだけでなく背後にいたコリー・ラジョイ(スパイア・モータースポーツ/シボレー・カマロ)の動きを非難した。

「本当に残念な結末だ。僕らにはデイトナ500で優勝するチャンスがあった。外側のレーンがブレイクアップして、背後の集団全体が24号車(先頭のバイロン)との一騎打ちみたいになった。でも(ボトムレーンで)ラジョイは僕が大破するまでクルマの左後部を突き続けた」と明かしたシンドリック。

勝負が始まってまだ5周も経たないうちにターン4で8台のクルマが絡む事故が発生。ステージ1はチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ/右下)が制する
勝負が始まってまだ5周も経たないうちにターン4で8台のクルマが絡む事故が発生。ステージ1はチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ/右下)が制する
終盤には、王者ブレイニーやレディックらを含む23台の車両が事故に巻き込まれる“ビッグワン”が発生する
終盤には、王者ブレイニーやレディックらを含む23台の車両が事故に巻き込まれる“ビッグワン”が発生する

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