同じくミラノ郊外に拠点を置くヤス・モータースポーツにて、TCRのプロジェクトリーダーを務めるマッツ・フィッシャーも、新規参入のスペインチームに対し「プログラムには成功するために必要なものがすべて揃っていると確信している」と期待を寄せる。
「新たなFIA TCRワールドツアーは世界的なツーリングカー競技会の最高峰であり、当然のことながらシビック・タイプRでふたたびこのカテゴリーをサポートし、同車がすでに達成した成功にさらなる貢献ができることを非常にうれしく思っている」と続けたフィッシャー。
「このカテゴリーにおいて確かにGOATレーシングは新しいチームだが、才能と経験豊富な人材が揃っている。我々はペペ(・オリオラ)がシビックでTCRチャンピオンとして活躍した時代を通じ、素晴らしい関係を築いてきたからね」
そして直近には、終盤戦の南半球でシリーズの一部を構成する予定だったオーストラリアン・レーシング・グループ(ARG)に対し、世界的な物流網の不確実性から「2024年にオーストラリアでレースをする立場にない」と通告したWSC会長のロッティも、2024年の世界戦に向け最初のエントリー表明を歓迎する言葉を残した。
「2024年のFIA TCRワールドツアーの最初の確定チームとして、彼らGOATレーシングを迎えることができてうれしく思う」と語った同氏。
「生まれたばかりのチームだが、フェルナンデス兄弟の熱意とスポーツマンシップのおかげで、すでにTCR競技でしっかりと根を張って存在感を示している。数台のホンダ・シビック・タイプR TCRを走らせるであろうヤス・モータースポーツとの提携は、大きな成功を収めると確信している」

