そのジロラミと同じくヨーロッパとイタリアの両選手権を追いかけたヴォルトも、引き続きプログラムを継続する予定だ。
「2023年は浮き沈みの多いシーズンだった。僕たちは先代シビック(FK8)から始めたが、新しいFL5型に慣れるまでに時間が掛かったのが本音だ」と、昨季イタリアでは表彰台1回の総合7位も、後半戦を軸に参戦したTCRヨーロッパでは最終戦を含む2勝で総合9位を得ているヴォルト。
「今年はもっと良い成績を収めたいと思っているし、僕の目標はチャンピオンシップでトップ3に入り、願わくば各地で初勝利を挙げて王座を争うことさ」
同じく、そのFL5型シビック・タイプRで5大陸全7戦の新生FIA TCRワールドツアーに挑むゴート・レーシングは、2台のうち1台を18歳の新鋭に委ねることを決めた。
「新たにゴート・レーシングに加入し、TCRワールドツアーにフルタイムで参戦できることにとても興奮している」と、昨季はTCRイタリアで3勝を挙げてランキング4位を獲得したブティ。
すでにイタリアとマカオの両方でTCRワールドツアーを経験し、ともにトップ10フィニッシュを飾っている有望株は「ホンダでのテストは非常にうまくいったし、世界戦での非常に高いレベルの競争のなかでも良い結果を達成できると思っている」と意気込む。
「この機会を与えてくれた父やフェルナンデス・ファミリー、そしてペペ・オリオラや、僕の能力を信じてくれたJASモータースポーツのマッズ・フィッシャーに感謝したい。この新たな挑戦の最初のレースが待ち切れないね!」
チームマネージャーを務めるオリオラも、この若者をすぐにラインナップに迎え入れるプランに「両手を挙げて同意した」と明かす。
「この新しいプロジェクトにマルコを参加させることができてとてもうれしい。我々は彼が最初のテストで示した成熟さとスピードに非常に感銘を受けているし、一緒に成長し、彼が自分たちの能力を世界に示すことができると信じているんだ」と続けたオリオラ。
「マルコはまだ若いが、すでにTCRで充分な経験と実績を持っている。彼がこれまでに示してきた可能性と、僕らが彼に提供できるツールを組み合わせれば、彼が世界の舞台で活躍する準備ができていると確信しているんだ」

