更新日: 2024.03.22 18:21
ホンダの元王者がFL5型シビックで初優勝も「短縮ノーポイント」裁定に“抗議”の欠場/TCR豪州第2戦
しかし、レース3のグリッドは『週末の最初の2レースで獲得したポイントに基づいて決定される』との規則に則せば、本来はレース1勝者でレース2でも8位に入っていたダルベルトが、週末最後のヒートを最前列からスタートする権利を得るはずだった。
「我々は予選ポールポジションを獲得し、レース1で勝利し、その後のレース2では(レース3に向け)マシンをケアしつつ温存した」と語ったダルベルト。
「最後のレースでポールポジションからスタートするポイントも権利もあること理解していたが、レース1はノーポイントという決定が下され7番グリッドに戻ってしまった。それはプロフェッショナルな裁定ではなく、僕は立場を示さなければならなかった。チームは僕にレースをして欲しかったが、僕はシートに座らないことにした……すべてのことにイライラしているよ」
これで最終ヒートも首位発進となったオキーフに対し、ジョーダン・コックス(プジョー308 TCR/GRMチーム・シェフラー)、ザック・スーター(アウディRS3 LMS 2/タフリスト・レーシング)らとの勝負を繰り広げたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権出身のトム・オリファント(ヒョンデi30 N TCR/HMOカスタマー・レーシング)が、最終レース3で勝利を飾っている。
こうして週末のすべての日程を終えたところで、ダルベルトとウォール・レーシングは正式に控訴する意向の通知を提出し、これを受けたシリーズ統括団体のモータースポーツ・オーストラリアは以下の声明を発表している。
「レース1にフルポイントを付与する決定がなされ、暫定結果が発表された後、日曜日の朝にギャリー・ロジャース・モータースポーツ(GRM)より抗議が提出された」
「その後、この抗議は聞き入れられ、スチュワードは開幕戦にはポイントを与えないと決定した。すべての競技者が利用できる標準的な司法手続きの一環として、ウォール・レーシングはその決定に対して控訴する意向の通知を提出した。控訴書類が規定の時間内に提出された場合、公聴会は次戦フィリップアイランドの前に予定される」
「司法手続きが続いていることを考慮すると、シモンズプレインでのラウンド全体の順位は暫定的なままだ。モータースポーツ・オーストラリアは、このイベントに関連する今後の司法問題の結果についてアドバイスする予定である」