そのまま快晴の日曜決勝でもスタートから34周をリードしたブッシュだったが、最初のコーションによる変動でブレイニーに首位を譲ると、そこからリードラップを刻むことなく終盤へと突入。ステージ1はアンダーコーションのままポイントランキング2位のマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)が、続くステージ2はラーソンが獲得していく。
このブレイクにてピット作業でポジションを上げたハムリンがファイナルステージで優位に立つと、リッキー・ステンハウスJr.(JTGドアティ・レーシング/シボレー・カマロ)のアクシデントによる残り72周のリスタートで、ダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)、タイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)、そしてバイロンの3台がターン2で沈むことに。
この最終コーションから残り62周の一騎打ちが幕を開けると、2番手争いのトゥルーエクスJr.がラーソンを引き付けながら牽制し、ハムリンの逃げをアシスト。その後は徐々にマージンを削って11号車カムリXSEの背後まで詰め寄った5号車カマロZL1だったが、ホワイトフラッグでの逆転はならず。落ち着いて終盤のレースを支配したハムリンが、通算勝利数54勝でリー・ペティと並ぶこととなった。
「本当に素晴らしいチームだ。チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれて、ウォールにいる全員がこの勝利を実現させてくれたんだ。(クルーチーフの)クリス・ゲイブハート、クリス・ランバート、そして素晴らしいクルマを提供してくれたチーム全員に感謝している」と喜びを語ったハムリン。
「ああ、俺は勝つのが好きなんだよ!」
併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第10戦『ベットリバーズ200』は、ニュージャージー出身のライアン・トゥルーエクス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタGRスープラ)がスリリングな2回の延長戦で勝利。最後の2周のみをリードして前年に続く連覇を成し遂げた。


