更新日: 2024.05.13 14:54
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
「僕にとってレースは単なるスポーツではなく、ライフスタイルなんだ。この歴史的な電動レースカーへの移行において、クプラ・スウェーデン(PWR)とともにSTCCデビューを果たせることは素晴らしいことだ」と、初のサーキットカテゴリー挑戦に意気込むEuroRX1王者のマルクランド。
「学ぶべきことはたくさんあるが、ピットパドックにいる全員にとってこのコンセプトは完全に新しいものであり、チャンピオンチームのためにレースをするのは本当に刺激的だ。一緒に良い結果を得ることができるよう願っている」
一方で、コンセプト発足当初よりBMW i4を走らせる計画だったエクシオン・レーシングは、この2024年に入って「参戦チーム未定」と変化していたフォルクスワーゲンID.3の3台も引き受け、事業を拡大して異車種6台体制を稼働させる。
「チーム全体がこの任務に向け高いモチベーションを維持しており、かつてTCRデンマークで4台を投入して競い合ったチーム・オートラウンジ・レーシングの経験を活用しようとしている」と説明するのは、エクシオン・レーシングのチームマネージャーで元STCCドライバーでもあるケビン・エングマン。
すでにチームはBMW i4をのドライバーとして、2022年にSTCCデビューを飾って総合12位を記録したカッレ・バーグマンの起用を決めており、新たにフォルクスワーゲンID.3の最初のシートには、2022年にKZワールドのタイトルを獲得したカート王者の20歳、ヴィクトル・グスタフソンを抜擢している。
同じくトビアス・ブリンクとジミー・エリクソンの2台を確定させていたブリンク・モータースポーツも、最後のテスラ・モデル3を託すドライバーにミカエル・カールソンを選抜。2021年のSTCCではレストラップ・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブした大ベテランも「チャンピオンシップの電動化と同時にSTCCが復活するのは、本当にエキサイティングな挑戦になるだろう」と意欲を見せる。
その面々は新時代の最初の2日間となるSTCC公式テストのためマントープパークに集結し、初日はロングの3125m、2日目はショートの1950mレイアウトでセッションを実施。両日ともにテスラ・モデル3が速さを披露する展開に。
初日はカールソンが1分26秒562で最速タイムを記録し、フルシーズンドライブの可能性を評価するためゲスト参加となったオリバー・セーデルシュトレーム(エクシオン・レーシング/BMW i4)を0.142秒上回る結果に。続く2日目は今季カレンダーの後半で実際にレースが開催される可能性の高いショート版にて、ブリンクとエリクソンがワン・ツーを記録した。
そんな新世代STCCは、開幕ダブルヘッダーを予定するヨーテボリ市街中心部での開幕戦(6月8~9日)を前に、引き続き5月21日と22日にもユンビヘッドパークで2回目の公式テストを予定している。