こうして始まったソノマの週末は、金曜フリー走行では王者ライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)が、続く土曜予選ではジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)が最上位に並び、フォードとトヨタが先行する展開となる。
迎えた決勝では、オープニング直後にこのトラックを“鬼門”とするデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)のエンジンから白煙が上がり、いきなりのコーションが発生。直近5戦でトップ5を続けてきた好調さをもってしても歯が立たず、ソノマでのリタイア記録を更新することに。
リスタート後も16周をリードしたポールウイナーのロガーノは、右フロントを破損しウォールの餌食となったギブスを起因としたコーションで早めのピットストップを選択。しかしこれが裏目に出て、19周目のマルチカーインシデントに巻き込まれダメージを負うことに。
同じくこれがカップのデビュー戦となったRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップのスター選手、キャメロン・ウォーターズ(RFKレーシング/フォード・マスタング)も、レディックが制したステージ1を経て、続く35周目のターン11にてインサイドから“ミサイル”に陥ったジョシュ・ベリー(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)に撃墜され、5台以上が絡んだ多重クラッシュの一員となる。
その後も前戦勝者オースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)とノア・グラグソン(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)、さらにマイケル・マクドウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)らが絡むクラッシュを経て、ステージ2はクリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)の手に渡る。
こうして都合8回のイエローを経たレースは、この最終ステージで打って変わったかのように“ノーコーション”の展開となり、残り30周を切って周囲とは異なるタイミングのピット戦略を採用したラーソンが主役へと躍り出ることに。
残り10周で前方に立ち塞がったのは、ステージ2覇者のブッシャーと序盤でバトルの余波からコースオフを強いられていたマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)の2台に。


