ここからジョシュ・ベリー(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)とともにトップ集団を牽引したフォード艦隊のブッシャーも、残り91周で右フロントタイヤが音を上げウォールの餌食に。この瞬間、クルーチーフのジョナサン・ハスラーがタイヤ2本交換を決断したブレイニーがリードを奪い、そのまま最後の88周を支配して“燃料切れ”サプライズもなくトップチェッカーを受けた。

「ここで勝つなんてスゴいことさ! この場所は僕にとっても、母(アイオワ州シャリトン出身のリサ)にとっても大切な場所なんだ」と、最終的に201周のリードラップを刻んで今季初、カップ通算11回目の勝利を飾ったチャンピオン。

「今夜はたくさんの人が応援してくれたから、その応援のおかげで優勝できた。僕らのクルマは一晩中本当に速く、夜を通して少しずつ良くなっていった。12号車のクルー全員に感謝しているし、最後を2タイヤにしたのは正解だったね」と、背後のウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が同じタイミングで4本交換だったことを暗に指摘する。

「どれだけ持ち堪えられるか分からなかった。最後は少し苦戦し始めたが、ポジションを守るには充分だった。みんなの努力をとても誇りに思うよ」と語ったブレイニーは、これで2015年のエクスフィニティ、同2012年のクラフツマン・トラック・シリーズと、アイオワで開催されたNASCARの3大ナショナルシリーズすべてで優勝を記録する結果となった。

 一方、最終的に傷ついたマシンを修理し、ガレージで31周を失ってからコース復帰したラーソンは36周遅れの34位となり、僚友バイロンの背後で3位に入ったチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が新たなチャンピオンシップリーダーに浮上。その背後となる4位には、バックアップカーで驚異のカムバックを見せたベルの20号車カムリXSEが続いている。

 こちらは4年ぶりのアイオワ開催となったNASCARエクスフィニティ・シリーズ第15戦『ハイヴィー・パークス250』は、同じくタイヤ消耗戦となった延長フィニッシュで、ライリー・ハーべスト(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)を抑え切ったサム・メイヤー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が今季2勝目を飾っている。

激しいタイヤ消耗戦で“2タイヤ”コールの王者ライアン・ブレイニーが待望の今季初勝利/NASCAR第17戦
おなじみハンバーガー・チェーンの特別カラーで出場したタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)は22位に
激しいタイヤ消耗戦で“2タイヤ”コールの王者ライアン・ブレイニーが待望の今季初勝利/NASCAR第17戦
セカンドロウ3番手発進から合計32周をリードしたジョシュ・ベリー(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)は7位に
激しいタイヤ消耗戦で“2タイヤ”コールの王者ライアン・ブレイニーが待望の今季初勝利/NASCAR第17戦
「12号車のクルー全員に感謝しているし、最後を2タイヤにしたのは正解だったね」と勝者ブレイニー
激しいタイヤ消耗戦で“2タイヤ”コールの王者ライアン・ブレイニーが待望の今季初勝利/NASCAR第17戦
NASCAR Xfinity Series第15戦『ハイヴィー・パークス250』は、サム・メイヤー(JRモータースポーツ/シボレー・カマロ)が今季2勝目を飾っている

本日のレースクイーン

亀澤杏菜かめざわあんな
2025年 / スーパーGT
Astemoアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円