迎えた48周スプリントのレース1は、オープニングでポジションを守ったゴールディンに対し、わずか4周でパッシングポイントを見極めたフィーニーが首位浮上に成功。ターン6のヘアピン進入へのブレーキング競争で一瞬交錯し、接触が審議対象となったもののスチュワードからのお咎めはなし。
そのままレースを通じてマージンを拡大した“ウインカップの後継者”が、追い縋ったマーク・ウインターボトム(チーム18/シボレー・カマロZL1)や僚友ブラウン、そして4位に下がったゴールディンらを従え週末最初の勝利を手にした。
「最初の数周はジミー(・ゴールディンの愛称)に対して、ハードないいレースができた。こちらには本当にいいスピードがあることを知っていたから早めに動き出して、その後はもうロケットシップさ。彼に対してターン5でスピードに乗せられることが把握できていたから、そこへ飛び込んだんだ」と勝因を語ったフィーニー。
これでトラックに対する自信も得たか。明けた日曜の予選も制したフィーニーは、ポールポジションからライト・トゥ・フラッグを完遂。オープニングラップでは、ワイルドカード参戦のクーパー・マレー(トリプルエイト・レースエンジニアリング/シボレー・カマロZL1)とハイムガートナーが大クラッシュを引き起こしセーフティカーが出されたものの、ブラウンと王者ブロディ・コステッキ(エレバス・モータースポーツ/シボレー・カマロZL1)を抑え切り、週末完勝を果たした。
「おそらく、勝つのはかなり難しいだろうと思っていた。『なんてこった』と思うほど、背後のウィル(・ブラウン)は速かった。ここに戻ってこられて興奮している」と喜びを爆発させたフィーニー。
「今週末は2勝、今日のシュートアウトではポールポジションを獲得。公式のトリプルクラウン(週末スプリント3ヒート)ではなかったけれど、結果には本当に満足している」
これでランキング首位ブラウンとの差を108ポイントにまで縮めたフィーニー。続くRSC第6戦は、7月5~7日にリードパーク市街地トラックにて『NTIタウンズビル500』が控えている。


