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投稿日: 2024.06.28 18:23
更新日: 2024.06.28 18:24

ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦


海外レース他 | ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦

 そのまま土曜現地17時15分から開始される20分+1ラップのレース1に向けては、チャンピオンシップ順位に応じたシリーズ特有の“ハンディキャップ・タイムペナルティ”制度が適用され、ルノー陣営のサテライト的な立ち位置としてディレクTV OCASAレーシングから参戦する85号車、ティアゴ・ペーニャがグリッド最前列スタートの機会を得る。

 父のレース活動の影響により北米大陸はダラス出身となるティアゴは、今季TC2000昇格でルーキーを対象とした中南米ルーキーカップ登録ながら、2022年のアルゼンチン『フォーミュラ・ナシオナル』チャンピオンとして早くも頭角を表すと、第3戦の連勝で自身初勝利を記録済み。その勢いを持ち込んだティアゴは、ポール発進の優位性を発揮してレース1を支配していく。

 対照的にTGRの絶対的エースであるロッシのカローラには、6周目にミッショントラブルが発生しリタイアを余儀なくされたことで、ルーキーにはさらに楽な展開に。予選最速のアルドリゲッティと99号車マティアス・カプロロ(ルノー・フルーエンスGT)らを従えたティアゴが首位チェッカーを受け、ルノー陣営がビリクム初制覇を“ワン・ツー・スリー”で飾る結果となった。

 これでレース2に向けても視界良好の先頭グリッドを得たティアゴは、日曜午前11時25分開始の35分+1周でも絶対的な優位性を維持することに。最終ラップではホンダ陣営のYPFホンダRVレーシングに所属するベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)の10号車に背後から奇襲を受け、一旦はシビックにオーバーテイクを許したものの、温存していた“プッシュ・トゥ・パス”を冷静に活用したティアゴは、ランキング2位のベテランを差し返すことに成功。そのまま週末を連勝で飾り、ポイントスタンディングでも3位に急浮上する完璧なシナリオを完成させた。

 その活躍を背後から見守り、自身も14番手スタートから息子と並ぶ3位表彰台まで駆け上がったペーニャがチャンピオンシップの首位に留まるTC2000シリーズ。続く第6戦はまだ開催地未定ながら、7月19~21日の週末に開催される。

ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦
しかし予選では“伏兵”ファクンド・アルドリゲッティ(ルノー・フルーエンスGT)が、自身初ポールポジションを獲得する
ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦
土曜のレース1では、ロッシのカローラにミッショントラブルが発生し、わずか6周でリタイアを余儀なくされる
ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦
これで20歳の新鋭ティアゴ・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)がトップチェッカーを受けることに
ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦
この後、偉大な父に続く2世は、第3戦サンニコラスに続く偉業を達成することに
ルノー陣営がビリクム初制覇。伏兵の予選初ポールから“王者の息子”が連勝を達成/TC2000第5戦
ホンダ陣営のYPFホンダRVレーシングに所属するベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)を退け、ティアゴが父リオネルとともに表彰台に挙がった


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