「たとえ同じく不公平だとしても、リバースグリッドはまだいいよ。でも不当にウエイトを積まされるのは、レースのレベルを下げていると思う。それにイバンの言うことも正しい。ウエイトを積むことで、ブレーキの管理やいろんなことが困難になるんだ」
「だけど、規則だから仕方ないかもね。ダンスフロアにいたら、ダンスをしなきゃいけないんだから」
一方、ライバルたちはこの意見に対して反論した。シトロエン勢のレベルが均衡化したことで、選手権のコンペティションレベルが上がっているという。
「60kgから80kgになったことで、安全性が変わる!? たいして変わらないよ。もちろんアクシデントがあったとき、より慣性が働くだろう。でも60kgがOKなら、80kgは劇的な違いじゃない」というのは、ホンダのチーム代表であるアレッサンドロ・マリアーニ。
また、ラーダスポーツ・ロスネフチのヒューゴ・バレンテも「80kgについて語られているのを聞くけど、シトロエンにとってはわずか20kgしか違わないだろう」と語る。
「去年、彼らは24レース中21レースで勝ったんだ。いい加減に僕たちにもチャンスをくれって言いたいよ! もちろん、クルマを良くするためにハードに働いた人たちが勝利を獲得するのに相応しいとは思うよ。でも、関係者みんなでファンのためにエキサイティングなレースをすることが大事だ。それに安全性の懸念も、僕は問題ないと思うよ」