続くレース2でダルベルトの僚友ウィル・ハリス(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/エクスクルーシブ・スイッチボード・ウォール・レーシング)と並んでリバースポール発進を切ったカシャは、背後の2列目にチームメイトのジョーダン・コックス(プジョー308 TCR/シェフラーGRM)とベン・バルグワナ(プジョー308 TCR/ハンチャ・レーシング)を従えホールショットを決めると、前方のクリーンエアを最大限に活用してタイヤを管理。ミスのないドライブで引き離し、最終的にコックスに対し2.3秒差でシリーズ初優勝を飾った。
一方、オープニングヒートで4番手まで挽回していたオリファントは、このレース2でもスピードを見せつけ上位争いを展開。しかしターン3でキャメロンとバルグワナに並びかけ3ワイドに持ち込んだ際、接触したことでドライブスルーペナルティを受け11位でチェッカーを受けた。
「まったく冗談だ。何をされたのかさえ分からない」と、レースコントロールの裁定にも不満を述べたオリファント。
迎えた週末最終ヒートは、ふたたび首位発進を決めたホンダのダルベルトがレースをコントロールし、選手権首位スーターとレース2でも3位表彰台獲得の王者バカンが続く実力者同士のポディウム争いに。その背後で僚友に0.5秒と迫ったオリファントが、またも4位でチェッカーを受けた。
このレースウイークで、ともに2回の表彰台を獲得したスーターとバカンが選手権上位を固め、ランキング3位にはコックスが浮上したTCRオーストラリア・シリーズ。続く第6戦はふたたび間隔が空き10月18~20日にシドニー・モータースポーツパークで再開される。


