更新日: 2024.08.22 17:52
接触多発、乱戦の週末でレッドブル艦隊が撃沈。伏兵パーカットとウォーターズが勝利/RSC第8戦
明けた日曜のレース2はフォードvsシボレーの肉弾戦となり、ポールポジション発進を決めたランドルに対し、フロントロウに控えたウォーターズがオープニングラップで首位を奪っていく。
その後、7周目にはレイノルズのシボレーが技術的な問題でコース上に停止したことでセーフティカー(SC)が導入されると、残り11周で選手権首位ブラウンとランドルのマスタングによる接触上等のバトルが繰り広げられる。
ヘアピン進入で何度もコンタクトを繰り返し、続くバックストレートではホイールをぶつけ合いながら並走した2台は、最終コーナーへの飛び込みでふたたび接触し、コースを横切って大きくランオフへはみ出したランドルは、無線で不満を爆発させる。
一方のブラウンは数周後にチームメイトのフィーニーをパスしてポジションを上げると、そのレッドブル艦隊の背後にランドルが急追を見せる。残り5周で先ほどのバトルの余韻が残るランドルは、ヘアピンへのブレーキングでフィーニーのリヤに激突。堪らずスピンを喫したカマロZL1に対し、マスタングには15秒加算のペナルティが与えられ、フィーニーが6位、ランドルは18位に沈む結果となってしまった。
その前方でブラウンに対し6秒差で勝利したウォーターズとは対照的に、マシンを降りたその足でT8陣営のピットへ謝罪に向かったランドルを、首脳陣のひとりであるマーク・ダットンがガレージの外へ押し戻す光景も演じられ、謝罪の意を汲んだチーム代表のジェイミー・ウインカップが介入してなだめる場面も見受けられた。
「そうだね、ヘアピンでかなり激しくレースをしていた。ウィル(・ブラウン)はぶつかって走るのが好きらしく、ヘアピンで彼がやりたいことをやっただけだ」と直後のインタビューに応じたランドル。
「彼はコーナー出口で僕をグラスエリアに強く押しやろうとしてきた。僕が追い抜いた後、ターン6で僕にぶつかって来たような感じだった。そして明らかに彼はポジションを奪い取ったんだ。でも、フィーニーに起こったことは完全に僕の責任だった。でもウィルとの勝負がきちんとできていれば、この事態は避けられたはずだ」と付け加えたランドル。
「残り5周でターン4に入ったときにミスを犯してしまい、本当に悔しい。すべて僕の責任だ。自分以外に責める人はいないし、ここしばらくは自分を責め続けるだろう。ブロックに謝りに行きたいだけだったが、まだガレージにはいなかった。どこかで彼を捕まえ謝りに行く。それが僕にできるすべてだ。ダットー(T8のチームマネージャー)には目に見えない境界線がある。ジェイミーは大丈夫だったし、彼はいつだったOKさ。僕に出来るのは、謝って先に進むことだけだね」
土曜のレース1では16番手発進から巧みな戦略で7位までカムバックし、日曜の2位で選手権リードを維持したブラウンに対し、同じく日曜の11番グリッドから4位まで順位を上げたモスタートが81点差で追う展開となった2024年のRSCシーズン。続く第9戦は9月14~15日の『Sandown 500(サンダウン500)』にて、今季初の耐久フォーマット戦が争われる。