更新日: 2024.08.23 14:54
初開催スタジアム市街戦はトヨタのカミーロがスプリント制覇。マッサが選手権首位浮上/SCB第7戦
迎えた土曜午前の予選時には気温がさらに上昇し、路面温度も前日とは異なる高温度帯へ推移するなか、前日のマシンバランスを活かしたセラが今季3度目、キャリア通算16回目のポールポジションを奪取し、初開催ベロオリゾンテ最速の男として歴史に名を刻んだ。
「ストリートでポールポジションを獲得できてとてもうれしい。ストックカーでポールを獲得することはいつだって大きな喜びだが、挑戦的なストリートでそれを達成するのはさらに素晴らしいことさ」と喜びを語ったセラ。
「速いクルマを与えてくれ、最初のプラクティスから限界を見つける自信を与えてくれたチームには感謝しかないね。今はちょっとしたお祝いの時間だが、このクルマは多くの可能性を秘めている。ここから週末のふたつのレースに集中する時間になるだろうね」
インバーテッドグリッドルールにより、予選の12番手がスプリントレースの先頭に立つ権利を得ることになり、わずか0.007秒差でその地位を獲得したカミーロが今季初勝利に向け快走。セーフティカーの介入もなく非常にクリーンな展開となった午後の30分+1周を通じてリードを維持し、若手有望株のエンツォ・エリアス(クラウン・レーシング/トヨタ・カローラ)を従え、通算4回のチャンピオンを数えるパウロ・ゴメスに匹敵する快挙を成し遂げた。
「まさか! そんなうれしい記録に並んでいるなんて。自分がパウロ・ゴメスと同等だったとは知らなかったよ」と、まずは初開催地制覇より統計上の記録に驚きを表明したカミーロ。
「僕はチコ・セラや(通算77勝、12回の王座を誇る)インゴ・ホフマンといった伝説的な選手たちのレースを見て育った。この初開催BHで、厳しいシーズンに飾ったこの勝利は非常に特別なものだし、今はキーを回して最初からやり直すためのすべてが揃っている」
「これほど大きなパーティーで40回目の勝利を達成することは非常に特別なことだし、これ以上に素晴らしいステージはないね。この規模のイベントを実現するため尽力した主催者、プロモーター、すべての人々に感謝している」
2位エリアスの背後には、義務ピットウインドウで22歳の愛息ドゥドゥことエドゥアルド・バリチェロ(モービルエール・フルタイム/トヨタ・カローラ)を逆転した“2冠”の父ルーベンスが最後の表彰台を奪い、5位のアーサー・ライスト(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)を含め、トップ5全車をTOYOTA GAZOO Racingブラジル陣営が占める結果となった。