更新日: 2024.08.30 13:38
2015年王者ウインターボトムがチーム18から電撃退団。来季パスカーレ起用を即時発表で大変動/RSC
シリーズ最高峰昇格を果たした2018年以降、9回の優勝と16回のポールポジションを獲得、昨季のバサースト1000では3位表彰台も得ている実力派の獲得に際し、代表を務めるチャーリー・シュワルコートは「チームの未来にとって必要な人物」だと強調した。
「来季、アントン・デ・パスカーレがチームに加わるのはエキサイティングだ。このスポーツで活躍する次世代ドライバーのなかで明らかに傑出している人材だからね」と続けたシュワルコート代表。
「彼は実績のある勝者であり、このスポーツの将来のチャンピオンになるために必要な資質を備えている。また、デイブ(レイノルズ)とアントンがふたたび一緒になるのも素晴らしいことだ。次の成長段階に進むための最善のラインアップだね」
「そして何より、チームへの貢献に対してマーク(・ウインターボトム)に感謝したい。我々は初のポールポジションや初優勝など、いくつかの大きな成功を分かち合い、その道程のあらゆるステップを楽しんできた。彼の成功を祈っている」
これで重要なレースシートが空席となったデ・パスカーレの後任には、わずか数日後に現役王者の移籍と、現職のウィル・デイビソンが契約延長で残留という電光石火の決着を見た。
「こうして名門チームのシェルVパワー・レーシングに加入できてうれしいよ。この組織が積み重ねて来た豊富な成功の歴史は、僕にとって新たな章の始まりだ。ウィル(・デイビソン)やチーム全員と一緒に仕事ができるのを楽しみにしている」と、まずは意気込みを語ったチャンピオンのコステッキ。
昨季2023年は、北米のNASCAR本格挑戦を控える“SVG”ことシェーン・ヴァン・ギスバーゲンらを相手に、年間6勝とバサースト1000でのポールポジション獲得など目覚ましいスピードを披露し、わずか3年目のフルタイムシーズンで最高峰クラスの初タイトルを獲得。しかし今季序盤は複数ラウンドの欠場を始め、タイトル防衛に苦戦する展開となっていた。
「今の所属先との関係は良好さ。いくつかの問題を経験したことは秘密ではないが、僕に最初のチャンスを与えてくれたバリー(・ライアンCEO)からアドバイスをもらえてうれしかった。ベティ(・クリメンコ代表)は本当にバサースト制覇を望んでいるし、僕もトロフィー獲得を実現するために最善を尽くすつもりだ」と、ゴールドコーストのノーウェル・モータープレックスで共同発表に列席した両チームとの関係を明かしたコステッキ。
「これは新たなスタートではなく、キャリアを通じて築き上げてきたもののうえに構築されたチャンスに過ぎない。僕自身は成功を強く望んでいるし、これから参加するチームでもそうだし、去るチームに対しても同様だ」
「そしてブルーオーバルに参加できることにもとても興奮している。家族はGMとフォードの混血で育ったが、ブルーオーバルで運転する機会を得られたのは素晴らしいこと。2025年にマスタングをドライブすることを楽しみにしている」
そのエレバス・モータースポーツは、同時にクーパー・マレーが来季の99号車カマロZL1に乗ることも発表しており、これで2025年シートがほぼ確定したことになる。