「GRMはこのプロジェクトに数え切れないほどの時間を費やしてきたし、こうしてトラックに持ち込むことさえ特別なことだった。クルマが初めてピットレーンから出てきたとき、誰もが大きな誇りを感じたと思う。まだパフォーマンスを語るまでには至っていないが、僕は間違いなく1日中満面の笑みを浮かべていたと思うよ」

 今回サンダウンのトラックに登場したシャシーは、現在GRMが準備している4台のうちの1台であり、今後もチームは世界中の現行プジョー・カスタマー向けに新型車両の製造を準備していくという。また、統括団体であるWSCの代表者も車両自体の認証プロセスの一環として、豪州に渡りGRMのワークショップで時間を過ごす予定となっている。

「新しいクルマというだけでなく、とくに我々が社内で設計と開発、製造を担当した新型モデルがロールアウトする瞬間を見るのは、GRMのスタッフ全員にとって非常に誇らしい瞬間だった」と続けるのは、GRMのディレクターを務めるバリー・ロジャース。

「テストはうまくいき、我々は望んでいたことのすべてを達成した。実際のところ、予定された全プロセスが期待どおりに進むようにしただけなんだ」と続けたロジャース。

「このクルマには多くの機械的な新基軸が組み込まれており、我々が新しいクルマを製造するときはいつでも、オーストラリアだけでなくビクトリア州の製造業全体を活用することに重点を置いている。これは(現在の豪州トップフォーミュラである)S5000を開発、製造したときと変わりないアプローチだ」

「このクルマにとってトランスミッションは大きな課題で、現在世界のTCRモデルはすべて、2社または3社の主要サプライヤーの汎用品を使用している。我々は地元のホリンジャー・エンジニアリング社を信頼しており、この日のフィードバックも非常に肯定的だった。また10日後にはウィントンで再度のテストを行う予定なので、それも楽しみにしている」

プジョー・スポールと開発提携のギャリー・ロジャース・モータースポーツが新型『308 TCR』をロールアウト
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