更新日: 2024.09.05 15:32
トヨタ陣営のエース、マティアス・ロッシが待望の復帰後初優勝。王者も今季3勝目/TC2000第7戦
そして迎えた予選では、真打ち登場とばかりに父リオネルが躍動し、Q2ではロッシのカローラを退けて今季5回目のポールポジションを獲得。これでキャリア通算34回目の予選最速とし、アグスティン・カナピノと並ぶシリーズ歴代史上2位の記録を打ち立てた。
土曜現地17時20分から開始された20分+1ラップのレース1では、チャンピオンシップ順位に応じたシリーズ特有の“ハンディキャップ・タイムペナルティ”制度の適用により、ロッシの117号車が1番のグリッドからスタートを切る。
しかし、その経験豊富なTGRのエースもグリッド上で緊張の瞬間を過ごし、このタイミングでカローラのギヤボックスに問題が発生。幸いなことにメカニックによる懸命な作業の後、問題は解決され無事にシグナルグリーンを迎えることができた。
これでオープニングラップこそ、シボレーで奮闘するYPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのダミアン・フィネンチ(シボレーYPFクルーズ)に迫られたものの、これを凌いで以降は盤石なレース運びを披露。そのフィネンチとペーニャを従え、キャリア通算43勝目を“ポール・トゥ・ウイン”で飾る待望の復活勝利を挙げてみせた。
しかし明けた日曜午前11時20分開始の35分+1周では、そのフィネンチとペーニャが首位発進のロッシに逆襲する展開となり、スタート直後にはシボレーの36号車が新たなレースリーダーに浮上し、その背後にはルノーの1号車が続いていく。
さらに周回が進むにつれシリーズ“3冠”チャンピオンが底力を発揮し、7周目のシケインでインを刺しクルーズの攻略に成功。そのまま逃げた王者のフルーエンスGTがキャリア通算36勝目を飾った。
その背後では、中南米ルーキーカップ登録の息子ティアゴが3位表彰台に続き親子ポディウムを完成させると同時に、ランキングでも北米ダラス生まれの弱冠20歳が2位に躍進。父子でシリーズを牽引するスタンディングと代わっている。