更新日: 2016.03.08 15:34
今季はF3.5 V8に挑戦。金丸悠が描くF1への道のり
またFR3.5では、ポンズに所属していたロベルト・メリがF1に専念することとなり、その空いたシートに収まる形で終盤3戦のスポット参戦を果たすことになった。
「ぶっつけ本番ではありましたが、ラスト3戦に出場し、2戦目となったル・マン戦では6位入賞も果たすことができました。また、最終戦ヘレスの後に2日間のテストがあったのですが、その初日にはトップタイムを出すことができ、結果的に今年に繋がる道にはなりました」
今年は、新チームのテオ・マーティン・モータースポーツからフォーミュラ3.5 V8にフル参戦する金丸。実は、チームオーナーのテオ・マーティンとは、以前から意外なつながりがあったのだという。
「オーナーのテオ・マーティンさんは、もともとGTレースに参戦していたのですが、そのシリーズがEFオープンと併催されていて、僕たちとは毎回ピットが隣だったんです。それで仲良くさせて頂いていたのですが、その中で走りも評価してもらっていて。FR3.5に乗った際の成績なども伝わり、今年起用してもらえることになったんです」
シリーズから撤退したDMASに代わってフォーミュラ3.5 V8に参戦することになったというテオ・マーティン・モータースポーツだが、一体どのようなチーム体制となるのだろうか。
「オーナーがDAMSの体制を買った形なのですが、エンジニアやメカニックも残した人がいる一方で、新しい人を入れたりもしているので、完全に昨年のDAMSと同じというわけではないですね。また、チームのベースもフランスからまるごとマドリードに移しています」
昨年まではFR3.5として開催されていたフォーミュラ3.5 V8は近年、GP2と並んでF1への登竜門として知られているカテゴリー。実際に3戦を戦ってみての実感はどのようなものだったのか聞いてみると、短期間の経験ながら好感触を掴んでいる様子が窺えた。