更新日: 2024.09.10 14:51
団結が試されるプレーオフ開幕SSW決戦は、ロガーノ&ブレイニーの王者ペアに軍配/NASCAR第27戦
「大丈夫だ。ありがたいことに、車内のすべてがうまく持ちこたえた。あれは大きな衝撃だった。何が原因だったのかよくわからない」とインフィールドケアセンターでの処置を終え振り返ったラーソン。
「コーナーではかなり緊張していたし、重圧と負荷を背負っていた。それからコーナーをかなり回ったところで、突然クルマが飛び出してしまった。わからないけど、すべてが本当にあっという間に起こったんだ……」
一方、先週の勝利で滑り込みプレーオフ進出を決め、意気揚々と乗り込んできたブリスコも、思わぬ筋書きでアトランタを去ることとなった。
「あれは大きな衝撃だった。長いキャリアの間に受けたなかでも最大の衝撃のひとつだったよ」と明かしたブリスコ。
「大丈夫でよかった。あとは勝つだけだ。(前戦の)ダーリントンでやらなければならなかったのはまさにそれだったし、またできるとわかっている。ワトキンスグレンとブリストルに行って同じことをやろうとするだけさ!」
これでステージ1はブレイニーが、続くステージ2はその僚友のサポートを得たオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が勝利を攫っていく。しかし終盤205周目には、そのブレイニーを含む3台が巻き添えになるクラッシュが発生。姿勢を乱したクリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)がチャンピオンの左リヤにヒットし、ここでコーションが発令される。
その最大の犠牲者となったのが今季限りでの現役引退を表明済みのマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)で、今季ここまで未勝利ながら獲得ポイントでプレーオフ進出権を確保したベテランは、ここでのダメージにより複数回のピット作業を強いられる。
さらにデブリ回収を経て残り5周でのリスタート。この日は終始トップグループで周回したカイル・ブッシュ(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)やチャスティンらに混じり、ここアトランタで2月に勝利を挙げているスアレスが隊列を率いると、フィニッシュを目前にして後方ノア・グラグソン(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)のアクシデントによりオーバータイムに突入する。