迎えた土曜は快晴かつ猛暑の天気予報が一転。Q1終盤から降り始めた予想外の雨が勢いを増し、Q2では接触クラッシュによる赤旗も掲示される荒れ模様と化すなか、最終Q3で若手有望株のエンツォ・エリアス(クラウン・レーシング/トヨタ・カローラ)を退けた37歳のラファエル鈴木(TMGレーシング/シボレー・クルーズ)が、参戦229戦目にして2回目のポールポジションを獲得した。
そのまま午後14時を回って開始された30分+1周のスプリントは、インバーテッドグリッドルールにより予選で12番手だったペテコフが先頭発進の権利を得る。その隣に並ぶ予定だったベテランのフリオ・カンポス(ポール・モータースポーツ/シボレー・クルーズ)は、スタート前からクルマに問題が発生し出走を断念することに。
これにより隣のフロントロウが空いたままの状態でスタートを切ったペテコフに対し、後方ではターン1進入でFP最速だったフラーガを筆頭に、予選2番手のエリアスやシリーズ5冠の“帝王”カカ・ブエノ(KTFスポーツ/シボレー・クルーズ)、さらに同“3冠”のリカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)やルーベンスの愛息“ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロ(モービルエール・フルタイム/トヨタ・カローラ)らが絡むマルチクラッシュが発生。ここで早くもセーフティカー(SC)が導入される。
リスタートから義務ピットを経て首位を維持したペテコフの背後には、シリーズ2冠のルーベンス・バリチェロ(モービルエール・フルタイム/トヨタ・カローラ)を仕留めたフェリペ・バプティスタが浮上しチェッカー。さらに背後の3番手には、こちらも21歳のゼジーニョ・ムジャティ(KTFスポーツ/シボレー・クルーズ)が続き、自身初のストックカー・ポディウム獲得となった。
「すべてがうまくいった! 完璧な一日で、大きな意味を持つ勝利だ!」と、21歳の3名が並んだ表彰台で初の頂点に登壇したペテコフ。
「僕自身、2020年のミドルフォーミュラ以来の勝利だし、最後の勝利から4年が経った。またこの場所に戻れて最高だし、願わくばこの流れが続きますように……」


