同じくカットラインより14ポイント低い状態で臨んだトゥルーエクスJr.も、ステージ1で4位、ステージ2で2位と、つねにトップ3圏内を快走する起死回生のドライブを披露していたが、この日5回目となる最後のコーション中に同じく速度違反を取られ、ここで夢の続きが途絶える結末となってしまった。
「最初のふたつのステージはいい走りができ、ポイントをたくさん獲得できた」と今季限りでフルタイム引退を決めているトゥルーエクスJr.。「2番手か3番手で走らなければ、勝ち抜けなかっただろう。それができたかどうかは誰にもわからない。それができたかどうか確かめたかった……」
「チームのためにがっかりしている。今週もそうだし、シーズン中ずっとみんなで一生懸命に頑張ってきたのに、ここ3週間はただただ失敗ばかり。何もうまくできない……。わずか0.09mph(ピットロードの速度許容範囲を超える)の差で、勝ち抜けたかどうか知るチャンスを奪われるのは本当につらい。多分、2番手を走れたかどうかはわからない……。ずっと2番手に近かったが、結局は関係ないんだ。チームメイトたちに申し訳ない気持ちだよ」
一方、カットラインより6ポイント低い位置で出場したデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)は、8番手発進からつねにトップ5に留まり、最終的に4位でチェッカー。アクシデント続きだった前戦ザ・グレンの分を穴埋めするリザルトとなった。
「もちろん優勝を目標にしていたが、5号車(ラーソン)の方が全員より優れていたように見えた」とハムリン。「クルマはしっかりしていたし、ステージの中盤まではすごく調子が良かった。でも最後は持ち堪えられなかったね。全体的には、前進できるものを与えてくれたチームに感謝したい」
終始、その集団前方でレースを運んだラーソンは、ブリストルで通算1351周をリードする自身の単一トラック最多記録を更新するとともに、ヘンドリックとしても単一イベントにおける最多リードラップの記録を樹立する同地2勝目、今季最多5勝目、そしてキャリア通算28勝目を手にした。
「ああ、チームは週末ずっと素晴らしい仕事をした」と満足げなラーソン。「いいFPをし、いい予選を戦わなくてはならないが、僕らはそれをやった。とにかく最高のクルマだったし、彼ら5号車のクルーはこの業界で最高さ!」
「我々は多くのレースで優位に立っているが、すべてを制することはできないかもしれない。だから、このクルマでプレーオフ勝利を挙げ、今日はリック・ヘンドリックも来ている前でレースを制することができて本当にうれしいね」
ひさしぶりの併催となったNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第18戦、今季プレーオフ2戦目となる『LIUNA! 175』は、前戦8月末のミルウォーキーマイルでキャリア初優勝を果たしているレイン・リッグス(フロントロウ・モータースポーツ/フォードF-150)が、プレーオフ組を差し置き驚異の連勝を飾り、これで4戦連続のトップ5入りを果たすことに。
同じく併催のNASCARエクスフィニティ・シリーズ第26戦『フード・シティ300』は、今季レギュラーシーズン最終戦の天王山を迎え、序盤のウォール接触から立ち直ったコール・カスター(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が今季2勝目を飾り、逆転でのレギュラーシーズンタイトル獲得とチャンピオンシップ進出を決めている。



