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投稿日: 2024.09.24 12:42
更新日: 2024.09.24 12:44

実に462周のリードラップ記録を樹立。ラーソンが「完璧な夜」に次ステージ進出へ/NASCAR第29戦


海外レース他 | 実に462周のリードラップ記録を樹立。ラーソンが「完璧な夜」に次ステージ進出へ/NASCAR第29戦

 同じくカットラインより14ポイント低い状態で臨んだトゥルーエクスJr.も、ステージ1で4位、ステージ2で2位と、つねにトップ3圏内を快走する起死回生のドライブを披露していたが、この日5回目となる最後のコーション中に同じく速度違反を取られ、ここで夢の続きが途絶える結末となってしまった。

「最初のふたつのステージはいい走りができ、ポイントをたくさん獲得できた」と今季限りでフルタイム引退を決めているトゥルーエクスJr.。「2番手か3番手で走らなければ、勝ち抜けなかっただろう。それができたかどうかは誰にもわからない。それができたかどうか確かめたかった……」

「チームのためにがっかりしている。今週もそうだし、シーズン中ずっとみんなで一生懸命に頑張ってきたのに、ここ3週間はただただ失敗ばかり。何もうまくできない……。わずか0.09mph(ピットロードの速度許容範囲を超える)の差で、勝ち抜けたかどうか知るチャンスを奪われるのは本当につらい。多分、2番手を走れたかどうかはわからない……。ずっと2番手に近かったが、結局は関係ないんだ。チームメイトたちに申し訳ない気持ちだよ」

 一方、カットラインより6ポイント低い位置で出場したデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)は、8番手発進からつねにトップ5に留まり、最終的に4位でチェッカー。アクシデント続きだった前戦ザ・グレンの分を穴埋めするリザルトとなった。

「もちろん優勝を目標にしていたが、5号車(ラーソン)の方が全員より優れていたように見えた」とハムリン。「クルマはしっかりしていたし、ステージの中盤まではすごく調子が良かった。でも最後は持ち堪えられなかったね。全体的には、前進できるものを与えてくれたチームに感謝したい」

 終始、その集団前方でレースを運んだラーソンは、ブリストルで通算1351周をリードする自身の単一トラック最多記録を更新するとともに、ヘンドリックとしても単一イベントにおける最多リードラップの記録を樹立する同地2勝目、今季最多5勝目、そしてキャリア通算28勝目を手にした。

「ああ、チームは週末ずっと素晴らしい仕事をした」と満足げなラーソン。「いいFPをし、いい予選を戦わなくてはならないが、僕らはそれをやった。とにかく最高のクルマだったし、彼ら5号車のクルーはこの業界で最高さ!」

「我々は多くのレースで優位に立っているが、すべてを制することはできないかもしれない。だから、このクルマでプレーオフ勝利を挙げ、今日はリック・ヘンドリックも来ている前でレースを制することができて本当にうれしいね」

 ひさしぶりの併催となったNASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第18戦、今季プレーオフ2戦目となる『LIUNA! 175』は、前戦8月末のミルウォーキーマイルでキャリア初優勝を果たしているレイン・リッグス(フロントロウ・モータースポーツ/フォードF-150)が、プレーオフ組を差し置き驚異の連勝を飾り、これで4戦連続のトップ5入りを果たすことに。

 同じく併催のNASCARエクスフィニティ・シリーズ第26戦『フード・シティ300』は、今季レギュラーシーズン最終戦の天王山を迎え、序盤のウォール接触から立ち直ったコール・カスター(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)が今季2勝目を飾り、逆転でのレギュラーシーズンタイトル獲得とチャンピオンシップ進出を決めている。

わずか0.09mph(ピットロードの速度許容範囲を超える)の差で、マーティン・トゥルーエクスJr.のタイトル挑戦への可能性は潰えてしまう
息子のオーウェンくんと勝利のセレブレーションを共有した勝者カイル・ラーソン
NASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第18戦は、レイン・リッグス(フロントロウ・モータースポーツ/フォードF-150)が連勝を飾る
NASCAR Xfinity Series第26戦『Food City 300』は、コール・カスター(スチュワート・ハース・レーシング//フォード・マスタング)が逆転でのレギュラーシーズンタイトルを獲得した


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