明けた日曜のレース2も複数回のSCが絡む展開となり、オープニングラップではリバースグリッドに着けていたヴィクトル・ダヴィドフスキー(モンラウ・モータースポーツ/クプラ・レオンVZ TCR)がワイドランですぐさま首位を明け渡し、ジミー・クレーレ(バルダン・グループ・バイ・コムトゥユー/クプラ・レオンVZ TCR)が隊列を率いる。
続くラップで同じくダヴィドフスキーをアウト側からパスして2番手としていたニコラ・バルダン(バルダン・グループ・バイ・コムトゥユー/アウディRS3 LMS 2)だったが、残り11周の段階でアウディが息絶えコース上にストップ。ここで日曜最初のSCが介入する。
残り7周の再開時点で、ジロラミはモンテネグロとその僚友レベンテ・ロソンツィ(ALMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)の背後7番手まで回復しており、残り6周でロソンツィを、続くラップでモンテネグロと、立て続けにシビック艦隊を仕留めていく。
その直後、不調のホンダは技術的な問題でピットインし、南米大陸からの武者修行に挑んだモンテネグロのタイトル争いは突然の終わりを告げることに。
直後にはスカマルディがロソンツィに激突して2度目のSCが呼ばれたものの、前方ではルヴェン・ヴォルト(ALMモータースポーツ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)とダヴィドフスキーを抑えたクプラのクレーレが勝利を挙げ、6位チェッカーのジロラミが自身2度目のヨーロッパ王者を決めた。
「感謝の言葉もないよ、クプラにはなんとお礼を言っていいか分からないほどだし、このチームをとても誇りに思う」と、前回の2年前はアウディでタイトルを獲得していたジロラミ。
「僕らは1年を通して一歩ずつ、着実に一緒にやって来た。ミスもいくつかあったが、頑張り続けた結果がこれなんだ。アルゼンチンの皆、本当にありがとう、バモス!」


