更新日: 2024.10.04 17:01
TC2000最大の“クラシック”に挑むロペスとフェネストラズが意気込み「日本のGT経験が役に立つ」
「この機会にもう一度、このトヨタ・カローラに慣れないといけないね。前回僕がジュリアン・サンテロと組んだときは、彼と比べて高めの身長も関係していたと思うけど、座席の問題に悩まされたんだ。でもスーパーGTのカテゴリーでは、レースでドライバー交代した豊富な経験により、今回のレースでも最善の戦略を適用できるようになるはずさ」
既報のとおり、首都ブエノスアイレスが誇るアウトドローモ・オスカー・ファン・ガルベスにて10月5〜6日の週末に争われる第18回大会は、90分間続くレースで交代を義務付けられつつ、どちらのドライバーをスターターに据え、フィニッシャーにどの程度の距離を任せるか、戦略的な判断がチームに委ねられる。
さらにレースウイークのハイライトとして、この週末はTCRサウスアメリカ・シリーズに加え、隣国ブラジルが誇るSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”が越境し、今回は併催イベントとしてタイムスケジュールを共有。シリーズ第9戦としてカレンダーに組み込んでいる。
そのためSCB“2冠”王者のルーベンス・バリチェロやリカルド・ゾンタ、ネルソン・ピケJr.にフェリペ・マッサなどF1経験者を筆頭に、同じく3連覇も経験するWEC経験者ダニエル・セラや、キャリア5冠の“帝王”カカ・ブエノなど、レジェンド級のスタードライバーがブエノスアイレスに集結することになる。
「今週末は僕にとって憧れていたアルゼンチンの国旗を掲げて走ることができる週末で、特別なものになるだろう」と続けたフランス系アルゼンチン人のフェネストラズ。
「いつもアルゼンチンのことを身近に感じていたので、本当にうれしいことだし、国歌が流れるとさらにアルゼンチンを感じて、とても興奮するんだ。それに、この200kmはドライバーキャリアの未来を測る重要な1戦でもある。レース当日に主役になれれば、これらすべてが大きな影響を及ぼしていくだろうね!」
その他、ホンダやルノー、シボレーにフィアットといったライバル陣営も続々とゲスト参戦ドライバーの陣容を明かしており、2016年と2021年の二度シリーズチャンピオンに輝き、その実績を引っ提げてここ数年は北米のインディカーに挑戦していたアグスティン・カナピノも、古巣となるYPFエライオン・オーロ・プロ・レーシングのダミアン・フィネンチ(シボレーYPFクルーズ)と組んでシリーズ復帰を果たす。
「アグスティンはクルマのことをよく知っているし、チームに大きく貢献してくれるだろう」と、エース帰還に向け期待を語ったフィネンチ。
「僕は彼に絶大な信頼を置いているし、ブエノスアイレス200kmでは恒例でもある、ハイレベルなドライバー陣が参加するレースで、彼の経験を共有するべくコースに出ていくことを楽しみにしている」