トヨタにおけるCセグメントSUVレーシング版のプロファイルは攻撃的な印象をもたらし、そのスポーティな外観は拡幅されたワイドボディキットと調整可能な大型リヤウイングによってさらに強調されている。
ボンネットやフロントバンパーを含む、ブレーキとエンジン用の新しいエアインテークは、専用設計されたこのプロジェクトの規定に沿うものであると同時に、ブラジルの複数のレーストラックで実施した集中的なテストプログラムの成果でもあるという。
「カローラクロスは、モータースポーツを愛する人々にとって非常に興味深い1台だ。グリッドに加わる素晴らしいモデルと言える」と歓迎の意を示すのは、プロモーターを担当するバイカーのCEOであるフェルナンド・ジュリアネッリ。
「我々の視点からすると、この新しい時代の最大の課題はストックカーの競争力レベルを維持すること、さらには向上させることだ」と続けたジュリアネッリ。
「実質的にグリッド全体を1秒未満に集約し、各車がコース上で追い抜くことができるカテゴリーは世界でもほとんど存在しないからね。場合によっては、0.5秒未満でそれを実現しているほどだ。これは野心的な目標だが、期待を上回ることは間違いないだろう」
約500PS級のアウトプットを誇る新型共通ターボユニットには、イギリスのX-Trac(エクストラック)製6速シーケンシャルギアボックスを組み合わせ、脚元では4輪独立懸架のダブルウィッシュボーンとプッシュロッド式サスペンションに、ペンスキーレーシングから輸入された調整可能なショックアブソーバーが備わる。
さらにMangels Industrial S.A.(マンゲルス・インダストリアル)が開発、製造するホイールセットに、Hipper Freios(ヒッパー・フレオ)のベンチレーテッドディスクとCobreq(コブレク)のパッド(いずれもストックカー専用設計)、そして英国APレーシング製の競技用キャリパーを搭載し、フロント6ポッド、リヤ4ポッドの組み合わせとなる。
「ドライバーとチームに非常に競争力があり、機敏で、安全で、アグレッシブなクルマを提供するという哲学のもと、こうしてトヨタ・カローラクロス・ストックカーを発表できて光栄だ」と語るのは、アウダーステック社のCEOを務め、今回はTGRブラジルのエンジニアリングチームとも協業したエンツォ・ボルトレト。
「これは各分野のリーダーである企業が開発した最先端の技術を集結した結果でもある。当社のエンジニアが達成した結果を誇りに思っているよ」

