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投稿日: 2024.10.11 18:10
更新日: 2024.10.11 13:29

ホセ-マリア・ロペス緊急参戦の週末はクプラとホンダが勝利。ブラジル国内王者も確定/TCR南米第8戦


海外レース他 | ホセ-マリア・ロペス緊急参戦の週末はクプラとホンダが勝利。ブラジル国内王者も確定/TCR南米第8戦

 セッション残り数秒でディエゴ・グティエレス(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)がコースアウトしてバリアに接触したため、予定より早く終了したことも影響し、同じくゲスト参戦ながらフロントガラスの損傷によりセッションを早めに切り上げなければならなかったジェイク・コシオ(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)の背後に着ける結果となった。

「ギアボックスに問題があり、スピードリミッターもたびたび作動した」とセッション後に明かしたロペス。「最後の挑戦ではQ2に進めたはずだったが、ダブルイエロー(グティエレスの事故による)のせいでタイムを伸ばせなかったんだ」

 ここで自身初ポールを獲得したマティアス・クラベロ(スクアドラ・マルティーノ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)に対し、Q2進出ながら5番手となっていた僚友ロッシも、レース1のスターティンググリッドですでに機械的なトラブルに見舞われフォーメーションラップを開始できず。ピットレーンからスタートせざるを得なくなるなど、前戦サンフアンでの予選最速から週末連勝の“ハットトリック”を決めた勢いは陰を潜めることに。

 一方、後方16番手グリッドから1周で8番手にまでジャンプアップした“ペチート”は、すぐにティアゴ・ヴィヴァクア(コブラ・レーシングチーム/トヨタ・カローラGRS TCR)も捉え、続く4周目には6番手にまで浮上していく。しかし7周目のコースアウトでポジションを失ったカローラは、21周目にもふたたびコースアウトし、続くラップでのリタイアを決めた。

 これで序盤からリバースグリッドのマルコス・レガダス(PMOレーシング/プジョー308 TCR)を仕留めていたクプラのオスマンが、ホンダのクラベロとファン-アンヘル・ロッソ(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)を従えてのトップチェッカーを受けた。

「チャンピオンシップ争いはまだ続いている」と喜びの感情を抑えて応じたオスマン。「背後の(マティアス・)クラベロは週末ずっと好調だったから、自分自身に集中してミスを犯さように心掛けたよ」

 明けた日曜のレース2は、ポールシッターだったそのクラベロが蹴り出しで遅れ、チームメイトであるカゼッラのFL5シビックRが前に出る。その2台にペーニャとカルドソの旧プジョー艦隊が続いていく。

 するとこのオープニングラップで、ともにゲスト参戦のロペスとコシオのカローラ同士が絡み、メキシコ出身の後者にはドライブスルーペナルティの裁定が下る。

 クラベロはレースの最終ラップでプレッシャーを強めたが、それでも僚友の勝利は阻止できず。ホンダがワン・ツー・フィニッシュを飾り、ペーニャが最後の表彰台を射止める結果に。前日も5位だった選手権首位カルドソは、この日の4位でまずは今季初開催のTCRブラジルでのタイトルを確定させた。

 引き続きアルゼンチン・ラウンドが続くTCRサウスアメリカ・シリーズは、カレンダーの最後から2番目の一戦となる第9戦が、11月8~10日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催される。

僚友が接触で最後尾に回るなか、ガリッド・オスマン(W2プロGP/クプラ・レオンVZ TCR)が雪辱の初勝利

レース2はスタート勝負で優位に立ったファン-マヌエル・カゼッラ(スクアドラ・マルティーノ/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が勝利を収めた
選手権首位に君臨するペドロ・カルドソ(PMOレーシング/プジョー308 TCR)が、まずは初年度のTCRブラジル王者を獲得している


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