「静かな勝利になったけど、セーフティカー導入でどうなることかと思ったよ。プラクティスのときにダメージを受けていたショックアブソーバーが不調をきたし始めていたし、なんとか勝ててよかった」とカミーロ。
これでイピランガ・レーシングとカミーロはベロパーク通算6勝と、このトラックで無類の強さをみせている。
「もちろん、ここでまだまだレースが行われるわけだし、秘密を教えるわけにはいかないけど、このカテゴリーのドライバーはみんなセットアップで違いを生み出そうと苦心している。僕らの持っている“レシピ”は、ここで効果的に機能しているのは間違いないね」
続くレース2もアクシデント多発で、ポジションがめまぐるしく入れ替わる展開に。そんななか、強豪シムド・レーシングのフェリペ・フラーガが、最初のピットストップでガブリエル・カサグランデを逆転し首位浮上。しかし、その直後にまたも重大アクシデントが発生する。
1コーナーでバトルを演じていたピッツォニアと、RCMトゥカ・ロチェが接触し、アウト側のピッツォニアがコース外へ弾かれスピン。そのまま2コーナーを横切り3コーナー手前のレコードライン上でマシンはストップした。

しかし、車列が途切れない状況のなか、再スタートを切ろうとしたピッツォニアに、レーシングスピードの12号車、フルタイム・アカデミーのルーカス・フォレスティが側面衝突。そこにフルタイム・チームのサテライト組2台も絡む多重クラッシュとなり、SCが出動。

自力でマシンから脱出したフォレスティだが、足を負傷しており、メディカルチームによりすぐに救急搬送が行われた。
このアクシデントに対し、スチュワードはピッツォニアにペナルティの判断を下し、次戦第3戦サンタクルスのレース1を最後尾グリッド降格の処分とした。
結局レースは再開後もそのままのポジションでチェッカーとなり、優勝はフラーガ。2位にバルデノ・ブリトー、3位にマルコス・ゴメスが入った。
一方、フルタイム・スポーツのエースであるルーベンス・バリチェロはレース1を7位。レース2を5位と、連続シングルフィニッシュで終えている。

